図々しい義姉に娘が放った言葉
義姉は、私たち家族の外出に便乗しては、交通費や食事代を出さないことがよくありました。
ある日、義実家で集まったときのことです。義姉が「今度の動物園も車を出してね」と、当たり前のように口にしました。
私は波風を立てたくなくて、いつものように曖昧な笑顔でやり過ごそうとしました。でも、心の中ではモヤモヤが限界に達していました。義姉は私たち家族の外出に便乗しては、ガソリン代や高速代を一切出さないのが当たり前になっていたからです。
それだけではありません。現地での支払いでも、義姉の「お財布を出さないスキル」は徹底していました。
チケット売り場では「混んでるからまとめて買っておいて!あとで払うから」と私を急かし、ランチのときは「先に席を取っておくね」と、支払いのタイミングになると決まって姿を消すのです。自分の買い物はちゃっかり済ませているのに、食事代などの共通の出費になると、後で精算を持ちかけても「あ、今細かいのないや。また今度ね」と、うやむやにされるのがいつものパターンでした。
そんな私の積年の我慢を知ってか知らずか、そばで遊んでいた5歳の娘が、不思議そうに、でも大きな声を出して言いました。
「この前の水族館も、お昼ごはんのときも、ママだけ『ピッ』てしてお金払ってたよね。おばちゃんは出さないの?」
その瞬間、賑やかだった部屋は一瞬で静まり返りました。
義姉の顔はみるみる赤くなり、驚いた義母が「それって本当なの……? まさか毎回なの?」と問い詰める事態に。義姉は「たまたまよ! 忘れてただけ!」と慌てて言い訳をしていましたが、娘の純粋な疑問によって、これまで隠されていた義姉の図々しさが、家族全員の前でハッキリと明るみに出たのです。
私はハラハラしながらも、心のどこかで「やっとみんなにわかってもらえた」と、気持ちが軽くなるのを感じていました。
娘の裏表のない言葉が、ずっと続いていた私の我慢を終わらせてくれました。波風を立てまいと一人で飲み込んでばかりでしたが、娘の姿を見て「これではいけない」と反省しました。これからは娘のまっすぐさを見習って、嫌なことは抱え込まず、自分の気持ちを相手に伝えていこうと思います。
著者:秋田ねる/30代女性/子どもは5歳で女の子。時短だが会社員。趣味は音楽をきくこと。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)