信じていたのに…
事務所の事務全般は、当時交際していたAにすべて任せていました。数字に強く、気配りもできる彼女の存在は大きく、僕は制作に専念できていました。プライベートでも順調で、結婚も考えていました。
ところが、ある日僕が忘れ物を取りに事務所へ戻ると……共同経営者のBとAが親密に過ごしている現場に遭遇。僕は頭が真っ白になってしまいました。
僕が問いただしてもAは「刺激が足りなかったんだよね~」と言うだけで……。Aからは「私はこの人と結婚するから、今までありがとう!」と一方的に別れを告げられてしまいました。
それだけではなく、2人は僕に関する悪い噂を流していたよう。「僕が不正をしている」「私生活に問題がある」など事実無根の噂を主要な取引先やスタッフに流したと言われました。AとBは「これからは私たちが経営するから。会社から出て行って」と信じられない発言をしていました。
次第にその噂は広がっていき、周囲からの僕を見る目が次第に変わっていくのを感じて……。僕はこれ以上混乱を広げたくないという思いもあり、自ら身を引く決断をしました。
見返してやる!
恋人も、長年一緒に仕事をしてきた友だちも失った僕は何をする気力もわかない日々を過ごしていました。そんなとき、一本の連絡が。相手は、コンサルティング会社に勤めるAの姉でした。以前から何度か顔を合わせたことはありましたが、深い交流はなく……。
疑問に思いながら電話に出てみると、「妹が申し訳ない」と謝罪の言葉をくれました。どうやら、Aから今回の件について聞いたよう。彼女は僕の技術を評価してくれていたそうで、「2人を見返さない?」と提案をしてくれたのです。
どうやら、彼女は以前から僕の仕事ぶりを評価してくれていたようです。
彼女に背中を押され、僕は個人での再スタートを決意。新しい会社を立ち上げました。専属コンサルタントはもちろんAの姉でした。
こうして始めた挑戦は、少しずつ実を結んでいきました。これまでのクライアントに電話をしてみると、多くの取引先が「今まであなたの仕事を見てきたから、任せたい」と言ってくれて……。噂を鵜呑みにせず、評価をしてくれる人も多くいました。
一方で、僕を追い出したAとBの会社は徐々に評判を落としていったと耳にしました。今までは僕が中心にクライアントとのやり取りをしていたため、やり方がわからずクライアントからの信頼を得られていないよう。AとBは「追い出したはずなのに…」「経営者がひとりになって、すべて独占したと思っていたのに…」とぼやいていたそうです。
すべてを失った2人
僕が会社を去って数カ月後、AとBから電話がかかってきました。いよいよ会社が回らなくなっているとのこと。
「資金も人も足りない。このままじゃ経営が…戻ってきて助けてほしい」
そう言う彼らに、僕は「僕を裏切ったのも、会社を奪ったのもそっちだよね。なんで僕が会社に戻らないといけないの?」
僕はこうして電話を切りました。しかし、何度も電話がかかってきて……。僕がAとBの会社にいたときのクライアントで「あの会社…大丈夫かな?」と連絡をくれる人もいました。僕は他の社員やクライアントが迷惑を被っていることには我慢できませんでした。
こうして、僕は自分の新会社に吸収することを決意。AとBはわが社の平社員になることが耐えられなかったよう。自主退社していきました。
一方の僕は、順調に仕事を増やしていきました。今の僕には、仕事を通じて新しく築いた尊敬しあえる仲間たちがいます。恋人や友だちから裏切られるのはつらい経験でしたが、あの出来事があったおかげで僕は自立することができました。これからも、自分の力を磨き、人からの信頼を大事に仕事をしていきたいと思っています!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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