離婚後も家に毎日帰ってくる元夫→後日、さらなる裏切りが……

私は30代の主婦。幼稚園に通う娘と、夫との3人暮らしでした。 夫は社交的で明るく、人づきあいも多いタイプ。けれどここ最近は飲み会が増え、休日も家族との時間が減っていきました。 鏡の前で髪を整え、服を選ぶ姿も以前よりずっと丁寧で、私はどこか引っかかりを覚えていました。
そんなある日、夫の机の上に置かれた封筒に目が留まりました。何気なく手に取ると、見覚えのある金融会社のロゴ。中には借用書。金額を見た瞬間、心臓がぎゅっと縮まるようでした。
借金の発覚と離婚の決意
以前にも、私に隠れて借金をしていたことがありました。「もう繰り返さない」そう誓ったのに、また裏切られたのです。多額の借金の原因は、キャバクラでの豪遊だと知り、これ以上、夫の問題に振り回されながら娘を育てていく自信がなくなりました。
私は静かに夫に離婚を告げました。夫は渋い顔をして黙り込みましたが、私の気持ちは決まっていました。
なぜか出ていかない元夫
離婚は無事に成立しました。けれど意外なことに、夫は近所にアパートを借りたあとも、当たり前のように家へ帰ってくるようになったのです。
「ただいま〜!」
玄関で靴を脱ごうとする彼に、私は思わず声を荒らげました。
「ここはもう、あなたの家じゃないのよ!」
それでも元夫は気にも留めず笑って上がり込もうとします。後から知ったことですが、元夫は借金の返済で生活が苦しく、少しでも光熱費や食費を浮かそうとうちに帰って来ていたようでした。
娘は無邪気に「パパの好きにさせておきなよ〜!」「またパパと一緒に住めるのかなぁ」などと言っていました。私は娘に対して、親の都合で離婚した申し訳なさもあり、夫に会うたび喜ぶ娘を見て、強く拒めずにいました。
娘が発見した物は…!?
そんなある日、娘が「ママ、この人だぁれ~? お友だち?」と一枚の写真を持ってきました。手にしていたのは、温泉旅館で知らない女性と並んで写る写真。笑顔の夫が、見知らぬ女性の肩を抱いていました。
そして写真の端には、『○○温泉 ○月○日』という訪問日入りスタンプ。
……その日は、元夫が「泊まりの出張」と言っていた日でした。
離婚後に知ったとはいえ、夫が浮気していたことはショックでした。
本当の意味での「さようなら」
その夜、また当然のようにわが家にかえって来た元夫にその写真を突きつけ「説明して。これ、誰?」と問い詰めました。
元夫は、表情を固めたまましばらく黙っていました。長い沈黙のあと、諦めたように息を吐き、言いました。
「……悪い。不倫してた」
その瞬間、娘の前で楽しそうに笑っていた彼の姿が頭をよぎり、胸が締めつけられました。私は元夫と浮気相手に慰謝料を請求すると伝え、「私たちを裏切ってたんだね。もう顔も見たくない。二度と家に来ないで」と言いました。
◇ ◇ ◇
後日、弁護士を通じて手続きを進め、元夫と不倫相手の両方から慰謝料の支払いが認められました。すべてが終わったあと、娘が進学するタイミングで家を引っ越し、新しい生活を始めました。今では娘と二人、慌ただしくも幸せな生活を送っています。
裏切りの先にあったのは、思っていた以上にあたたかい時間でした。これからは娘と共に、小さな幸せを丁寧に積み重ねていこうと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
1つ目のエピソードでは、離婚後のある出来事をきっかけに、何度も裏切りを重ねてきた元夫の本性が改めて見えてきます。すでに夫婦ではないはずなのに、過去をなかったことのように扱う言動に、主人公は戸惑わされることになりました。
しかし、次のエピソードでは、その身勝手さがさらに分かりやすい形で表れます。 離婚して6年もたっているのに、元夫は都合のいいときだけ元家族に関わろうとし、終わったはずの関係を再びかき乱していくのです。
元夫「戻ってきて母さんの介護をしろ」元夫が青ざめたワケは

私は夫、そして義母と暮らしています。ある日、夫から「今日は遅くなるから、晩ごはんはいらない」と連絡がありました。最近はこうした連絡が続いており、「何時ごろに帰ってくるの?」と尋ねても、「上司と飲みに行くからわからない。終電までには帰れると思う」とだけ返ってきて……。
「義母との時間を減らしたい」と夫に伝えたら…
私は、夫の同僚が定時で帰っていると、同僚の奥さまから聞いた話を思い出して口にしました。すると夫は、出世から外れているからだ、使えないと見なされて飲み会にも呼ばれない、今は顔を広げる大事な時期だと意気込みを語るので、私は「わかりました。飲みすぎには気をつけて」とだけ伝えました。
ただ、そのうえでお願いを切り出しました。もう少しでいいから早く帰ってこられる日を増やしてほしいこと、そして私が家で義母と2人きりで過ごす時間が正直つらいこと。先日も相談したはずだと伝えると、夫は「“いびられてる”ってやつ?」と言ってきました。例えば、掃除を終えたばかりなのに「もう一度拭きなさい」と言われるなど、義母はわざと私に用事を言いつけているように感じます。
夫は、軽くかわしておけばいい、真面目に取り合うから疲れると言いますが、やらなければ義母はずっと小言を続けるのです。私は、あなたがいてくれる日にはわかりやすい嫌がらせが減るから、少しでいいから家にいる時間を増やしてほしい、あるいは義母にやんわり注意してくれるだけでも助かるとお願いしました。
しかし、夫は「それじゃあ母さんが悪者みたいだ」と渋い顔をし、俺だったら気にしない、外で働く自分のほうがよほどしんどい、家で専業主婦をしているお前が愚痴るのは腹が立つと言い切りました。私はもともと働いていましたが、家庭に入ってほしいと言ってきたのは夫と義母です。それなのに夫は、「この話はもう二度と聞きたくない。自分で解決しろ。周りもそうしている」と、最後まで突き放してきました。
突然の「離婚したい」宣言。その理由とは
ある日突然、私は家を追い出されました。夫から「荷物は全部お前の実家に送る。離婚届は後で書いてもらうから、連絡するまで待ってろ」と言われ、「話し合いたい」と伝えても、「離婚するのが嫌なのか?俺たち、最近ほとんど顔を合わせてなかっただろ」と突き放されました。たしかに私も離婚について考えなかったわけではありません。それでも、「離婚するから今すぐ出ていけ」というやり方はあまりにも一方的だと思いました。
あまりに勝手なやり方に、私は胸の奥でくすぶっていた疑問を意を決して口にしました。離婚の理由は「不倫相手がいるからでは?」と尋ねると、夫は「なんのことだ」ととぼけます。しかし、義母が「そのうち息子が若くてかわいい嫁を連れてくる」と話していたこと、最近は泊まりが多く「会社で寝ている」というのは現実的ではないことを伝えると、夫は「ビジネスホテルに泊まっていただけだ」と言い訳をしました。
私は押し殺した声で「もう言い訳は結構です」と告げました。夫のクレジットカードの明細には、高級ホテルや温泉旅行の履歴が残っていたからです。誰かほかに女性がいるから離婚するのではないかと尋ねると、夫は「俺が勝手にホテルに泊まって温泉に行っただけだ。離婚で慰謝料を取りたいから焦ってるんだろ。汚い心だな」と嘲笑しました。私は「ではスマホを見せてください。不倫していないなら見せられるはずです」と求めましたが、「プライバシーの侵害だ。ふざけるな」と拒否されました。
私が「最後まで最低でしたね」と絞り出すように言うと、夫は「お前が俺を最低男にしたんだ。内助の功もできないくせに。母さんも“使えないお前より新しい嫁が欲しい”って言ってる」と言い返してきました。こんな人とこれ以上やりとりしても無駄だと悟り、私は気持ちを切り替えることにしました。
離婚から6年、知らない番号から電話が…
離婚して6年がたったある日、知らない番号からの着信に出ると、聞こえてきたのは元夫の声でした。「久しぶり」と軽い調子で話しかけてきた元夫に驚いて言葉を失っていると、「この間、お前を見かけてさ。ちょっと連絡してみた」と続けます。私は落ち着いた声で、「そうですか。ですが、そういう連絡はしなくて大丈夫です。話したいことはひとつもありません」と静かに告げました。
すると元夫は急に、「離婚のときは悪かった。少し一方的だったかなって反省してる」と言い出しましたが、私の気持ちはまったく動きません。「もう、どうでもいいです」とだけ返しました。すると話題は唐突に変わり、「お前、病院で働いてるよな?看護助手だったっけ?」と、まるで品定めをするような口調で質問を続けてきました。私は「あなたにお話しすることはありません。用件がないなら、これ以上連絡しないでください」と線を引きました。
電話を切ろうとした瞬間、元夫は「待て、用件ならある」と言い出し、「生活、つらいだろ?お前のこと、養ってやろうか?」と続けました。「どうせ安月給だろうし、元の専業主婦に戻りたいだろ?」とも言ってきたのです。私ははっきりと「あなたと暮らすつもりはありません」と告げました。すると彼は、「じゃあ通いでもいい。母さん、認知症になったから介護しに来て。最近ボケがひどくて困ってる。朝昼晩、飯つき!どうだ?」と、まるで条件を提示するかのように言ってきました。
私は呆れて、「そんなタダ働きをする人はいません。それに――私の“義母”は3年前に亡くなっています」と伝えました。彼は「亡くなってる?母さんは生きてる」と混乱し、私が「私の“義母”というのは、今の夫の母のことです」と説明すると、元夫は言葉を失いました。「……再婚してたのか」と驚く元夫に、「はい」とだけ返しました。「3年前に亡くなったってことは、じゃあ3年前には再婚してたのか?」と計算を始めた彼に、「そうですが?」と静かに答えました。
離婚した元夫の今と、私が伝えた言葉
沈黙のあと、元夫から「意外と軽いんだな」という心ない言葉が飛んできました。私は思わず笑ってしまい、「それを本気で言っているの?離婚後すぐに不倫相手と再婚したくせに」と返しました。すると彼はうろたえ、「俺が再婚してたこと、知ってたのか」と言いました。私は「ご近所で噂になっていました。私を追い出してすぐ新しい奥さんが来た、と。あなたがその方とすでに別れたことも、親切な方が教えてくれました」とだけ伝えました。
電話を切ろうとしたとき、元夫が「若い嫁は使い物にならなかった。お前と別れたことを後悔している」と言ってきました。私は即座に、「私は後悔していません。むしろ、よかったと思っています。そして、今の私にあなたを助ける義理はどこにもありません。この状況は自業自得です」と告げました。
◇ ◇ ◇
電話を切ってすぐ、元夫の連絡先をブロックしました。振り返れば、ろくでもない相手と結婚してしまったことは悔やまれますが、あの過去があったからこそ、今の穏やかな幸せがあります。その後、元夫と義母がどのような暮らしをしているのかは知りません。私はいまの状況に感謝しながら、これからの人生を歩んでいきたいと思います。
失ってからその価値に気付いても、過ぎた日々や積み重なった思いは二度と戻ってきません。だからこそ、今そばにいる人を大切にする――その小さな積み重ねこそが、何よりの宝物になるのです。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
いかがでしたか?
今回の2つのエピソードに共通していたのは、離婚したあとになっても、元夫の身勝手さや理解しがたい言動に振り回されてしまった点です。 夫婦関係は終わっているはずなのに、何度も裏切りを重ねてきた相手の本性が、別れたあとに改めて見えてくることもあります。
印象的だったのは、どちらの主人公も、そんな元夫の言動に振り回されるだけで終わらなかったこと。 離婚して関係が終わったからこそ、相手に引きずられず、自分の生活を守る線引きがより大切になるのでしょう。別れたあとに見える本性ほど、その人の本当の姿を物語っているのかもしれません。