幸せいっぱいの新婚生活のはずが…場を凍りつかせる「採点男」
高校時代からの腐れ縁である男友達のA君。彼が結婚したということで、友人3人で結婚祝いを手に新居へお邪魔したときのことです。
出迎えてくれた奥さんは、年下でふんわりした雰囲気の、とても可愛らしい女性。「今日はわざわざありがとうございます!」と、私たちのために腕によりをかけた豪華な手料理でもてなしてくれました。
テーブルに並んだのは、彩り鮮やかなカルパッチョに、ふっくら焼き上がったハンバーグ。どれもまるでお店のようなクオリティで、私たちは「美味しい!」「A君は幸せ者だね!」と大絶賛。和やかなムードで食事が進んでいました。
ところが、ひと通り食べ終えたところで、A君がボソッと信じられない言葉を口にしたのです。
「うーん、今日の料理は……65点だな」
何様なの!?上から目線の男に一斉反撃!
一瞬、その場の空気が凍りつきました。奥さんは一瞬だけ悲しそうな顔を見せましたが、「あはは、次は頑張るね」と健気に笑っています。
話を聞くと、A君は「妻の成長のため」と称して、毎日の手料理に点数をつけて“フィードバック”しているというのです。
「ハンバーグのソースは良かったけど、副菜の野菜が少し硬かったかな」
「このメニューなら、スープはトマト系の方が合うんじゃない?」
何様!?と言わんばかりの偉そうな態度に、私の横で黙って聞いていた友人B子が、ついにフォークを置いて立ち上がりました。
「……ねえ、A君。今の、本気で言ってるの?」
「え?いや、こいつ料理苦手だっていうから、今後のために……」と焦りだすA君。そこへ、私たちはここぞとばかりに非難轟々(ごうごう)の嵐を浴びせました。
「はぁぁ!?これだけの料理を準備するのに、どれだけ手間がかかってると思ってるの?」
「そもそも、評価される筋合いなんて奥さんには一ミリもないから!」
「作ってもらっておいて文句言うな!文句があるなら全部自分で作れ!」
これには同席していた男性の友人も「異議なし!」「むしろ追放レベルだね」と大同意。A君は顔を真っ赤にして黙り込んでしまいました。
奥さんは驚きつつも、A君のコテンパンっぷりに少しだけスカッとしたのか、最後はクスクスと笑いながら「ありがとうございます、みなさん」と言ってくれました。
帰り際、A君は心なしか小さくなって「……もう点数つけるの、やめるわ」とボソリ。友人だからこそ言える愛の(?)ムチでしたが、奥さんの笑顔を守るためには必要な一撃だったはず。
「当たり前」への感謝を忘れないで
後日、奥さんに会った時に話を聞くと、あれ以来A君は料理の採点をピタリとやめたそうです。今ではどんな料理も「おいしい。作ってくれてありがとう」と感謝を口にするようになり、最近では、週末にA君自身がキッチンに立つこともあるのだとか。
大切な人と家族になったからこそ、「やってもらって当たり前」という甘えは禁物。相手へのリスペクトと感謝の気持ちだけは、どんなに時間が経っても忘れずにいたいものですね。
※AI生成画像を使用しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。