股関節が突然ピキッと音を立て
ある日、階段を上っているときに股関節あたりが一瞬ピキッと痛みました。股関節に痛みを感じたのは生まれて初めての経験でした。「今のはなんだったんだろう?」と思うくらい本当に一瞬の出来事でしたが、少しの違和感が残り、階段を使うときは気を付けて歩くようにしました。
2~3日たつと、さらに鈍い痛みを感じるようになりました。何かができないというわけではなく、ただずっと痛いという状態です。
一日中湿布を貼って過ごし、ひどいときはアイシング(痛みを和らげるため患部を冷やす応急処置)をしたり保冷剤で冷やしたりするとラクになりました。ベッドのマットレスも1枚増やし、夜は関節に負担をかけない体勢で眠るようにしましたが、痛すぎて眠れない日も多くありました。
1カ月くらいたつと痛みは自然に治まり、それ以降は特に気にせず生活していました。
まさかの生まれつきの病気!?
それから1年くらい過ぎたある日、股関節の症状をふと思い出し、とりあえず病院に行ってみようと国立病院の整形外科を受診しました。精密検査の結果、「臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)」という病気であることがわかりました。臼蓋形成不全は、大腿骨(足の付け根から膝までの太ももの骨)の受け皿である臼蓋(骨盤の骨)のかぶりが浅い状態だそうです。
しかも私は左右ともその状態で、なかなかひどい症例とのこと。臼蓋形成不全は、「変形性股関節症」という歩行が困難になるほどの痛みを伴う病気の原因となるようです。変形性股関節症は30代以降、特に40~50代の女性に多く見られる病気で、50代で人工股関節に変える手術をする人が多いそう。私は変形性股関節症まで進んではいませんでしたが、生まれつき薄い軟骨とのかみ合わせが悪く、痛みが出てしまっていました。
これは先天性のものらしく、生まれたときに検査で医師から告げられているはずとのことでしたが、帰って親に確認してみても、出生時や子どものころにもそういうことは言われていないそうです。
自分のことながら、これまで症状が出ていなかったのが不思議です。人工股関節に変える手術はおそらくいつかすることになりますが、今は早すぎるようで、相談の結果、しばらくは薬で痛みを抑えるのと並行して、専門施設でリハビリをしながら進行を遅らせることにしました。
病気とうまく付き合う
病気がわかってからも、特に痛みもなく私は元気に今まで通りの生活を送っています。禁止事項は特になく、泳ぐことや全力で走ることだって問題なくできます。医師にあえて気を付けることを聞いてみると、あまり重いものを持たないことと、なるべく階段ではなくエレベーターなどを使うことを言われました。
たしかに、20kgを超えるスーツケースを持ち歩いたときには、その場から動けなくなるくらいの痛みが出ました。買い物の際も、重いドリンクなどは一気に買わないようにしています。私の場合、持つものの「重さ」がダイレクトに体に響いてしまうようです。
まとめ
自分が難しい病気であったことは驚きでしたが、このタイミングで病院に行き、原因に気付けてよかったと思っています。早期に判明したことで、これから10年、20年の過ごし方を股関節を守るスタイルへと切り替えることができました。
リハビリを若いうちから始めることで、病気の進行スピードをかなり抑えられると知り、大きな安心につながっています。「ピキッ」とした小さな違和感を放置せず、自分の体と向き合ってよかったです。これからも無理をせず、自分のペースで前向きに病気と付き合っていこうと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)
著者:白木杏/40代女性・会社員
イラスト:エェコ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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