箱入り息子との温度差
彼のボーナスが入った次の日。私はこれを良い機会だと思い、将来のために少しでも貯金しておこうと彼に提案しました。彼からは普段「結婚も考えている」とよく言われており、だからこそ、2人の今後のために計画的にお金を扱ってほしかったのです。もちろん、私も彼との結婚のために貯金をはじめていました。
しかし、彼から返ってきたのは予想外の言葉でした。
「頑張って働いたボーナスなのに、なんで自由に使えないわけ?」と。
理性よりも感情が先走る彼
もちろん、彼が働いて得たお金なのは間違いありません。ただ、私は結婚のために少しでも2人で貯金しておきたいという思いからの言葉だったのです。誤解を招いてしまったかも、と私は落ち着いて説明を続けましたが、怒ってしまった彼はまったく耳を貸そうとはしませんでした。
声を荒げた彼から「ボーナスを好きに使えなかったら、何のために働いているのかわからない!」とも言われてしまって……。
彼の言葉もわかるものの、彼の様子から「私との結婚は? 本当に本気で考えてくれているの?」とも少し不安になってしまいました。そんな中で、話し合いは次第にヒートアップしていきました。
地獄絵図と化した夜
そこで彼が放ったひと言が、「母さんは『結婚のためにボーナスを貯金しろ』なんて言わない。お前はなんなんだよ!」。
その瞬間、私の中で抑えていた感情が一気にあふれ出しました。このとき「ああ、彼との結婚は難しいな」と悟ったのです。
「じゃあ、あなたのお母さんに電話してもらえる? あなたの言うことが正しいのか私が聞きます。あと、結婚の話はもうなしでかまいません!」。
彼が自身の母に電話をすると……私は電話に出た彼の母親に、できるだけ冷静に事の経緯を説明。「彼はこう言っているのですが」と言うと、彼の母から返ってきたのは、「いや、結婚するのなら貯金は大事よ。あの子は何を考えているのかしら」というひと言でした。
もちろん、彼の母の言葉は彼の耳にも届いていました。母の言葉に気まずくなったのか、彼は何も言わずうつむいたまま部屋を出て行ってしまいました。その行動すらも、今思えば「彼と結婚は難しかっただろうな」につながってきているなと感じます。
お金の問題を巡ってそもそもの価値観の違いがわかり、もし結婚していたとしても苦労したはずです。結婚を考えている相手がいる方には、ぜひお金の価値観については、事前にしっかりと話し合いをすることをおすすめしたい……と思っている出来事です。
著者:榊原愛七/30代女性・1児の母。看護師・カウンセラー兼、恋愛エピソードを執筆するライター。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)
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