ママ友が作ってくれた卵焼きに絶句!
そんなとき、住民のママ友が手作りの何かをテーブルに置きました。私はそれを見て「なんだろう?」とわからず……。
意を決し本人に聞いてみると、なんと「卵焼き」だったのです! 卵焼きにしては青っぽい? 黒い? と黄色ではなかったので、最初はまったくわかりませんでした。「なぜこんなに黒い!?」と思ったのですが、口が裂けても言えませんでした。
ドキドキしながらいただきましたが、味はおいしかった記憶があります。他人が作るものはおいしく感じるという主婦独特のものなのかわかりませんが。あの色は何だったのかはいまだに気になっています。
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卵焼きが黒くなる理由のひとつとして、卵白中の硫黄成分が加熱により「硫化水素」に変化し、それが卵黄の鉄分と反応して「硫化鉄」を生成することが挙げられます。この反応で黒や暗い灰色になります。ただし、これは通常「卵焼き」というより「ゆで卵」でよく見られる現象です。
卵焼きで黒くなる主な原因は「焦げ」や「メイラード反応」、一部では「カラメル化」です。
◇カラメル化…プリンのカラメルソースのように、糖が高温で加熱されたときに起こる反応です。
◇メイラード反応…焼き菓子の焼き色のように、「糖」と「アミノ酸(たんぱく質)」が加熱されることで起こる化学反応で、卵焼きの焼き色や風味にも関わっています。
硫化鉄の生成は見た目に影響しますが、基本的に無害であり、食べても問題ありません。ただし、「焦げ」や「メイラード反応」、「カラメル化」が進みすぎて黒くなった場合には、苦味や風味の劣化が生じるため、美味しさの点ではあまりおすすめできません。
離乳食・幼児食として卵料理を提供する場合は、「しっかり火を通す」ことが大切です。特に離乳食期は、サルモネラ菌などの食中毒リスクを避けるため、十分に加熱することが重要です。卵焼きを作ってくれたママ友さんは、子どものことを考え、卵に火を通そうとじっくり焼いてくれたのかもしれませんね。
監修:堤ちはる(管理栄養士)前 相模女子大学 栄養科学部 教授
著者:金本環奈/20代・女性・主婦。2歳差の兄弟を育てる母。専業主婦。
イラスト:さくら
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています