春休みの朝に起きた一瞬の事故
その日は夫がすでに出勤しており、私ひとりで朝食の準備をしていました。ポットにお湯を入れて麦茶を作っていたとき、3歳の次女から「これ、取ってほしい」と声をかけられました。
ポット越しに手を伸ばした瞬間、肘が当たり、ポットを倒してしまったのです。その下には次女がいて、熱い麦茶を頭からかぶってしまいました。
動けなかった私と、とっさに動いた母
「熱い!」と泣き叫ぶ次女。しかし私は、生後3カ月の三女を抱っこしていて、すぐに動くことができませんでした。そのとき、たまたま家に来ていた母が、次女を抱きかかえて浴室へ連れて行き、「早く冷やさなきゃ」とシャワーで流水をかけてくれました。
迷いながら呼んだ救急車
やけどはかなり広範囲で、3月の寒さが残る時期に流水をかけ続けるのは難しい状態でした。病院もまだ開いていない時間帯だったため、母と相談し、救急車を呼ぶことにしました。
この程度で呼んでいいのか迷いましたが、救急隊員の方も診察した先生も「実際に診察しないと重症度はわからないので、正しい判断でした」と言ってくださいました。救急車には私が付き添い、ほかの子どもたちは母が連れて来てくれました。
まとめ
あのとき、母の存在がなければ乗り切れなかったと強く感じています。この出来事を通して、子どもをひとりで見ているときほど、環境や動線への配慮が欠かせないと気付きました。どんなに慌ただしい朝でも、火や熱いものを扱う際はひと呼吸置き、事故を防ぐ行動を心がけたいと思います。「一瞬の不注意」は誰にでも起こり得ること。だからこそ、物理的な対策と心のゆとりを大切にしていきたいです。
医師による解説:やけどは流水で冷やすのが基本
乳幼児の広範囲のやけどは深さがわかりにくく、低体温のリスクもあるため、迅速な受診は正解です。もしものときのために、以下の応急処置を覚えておきましょう。
いざというときの応急処置
「流水」で15分〜30分冷やす:氷水などは冷やしすぎ(凍傷)の恐れがあるため、水道の流水を当て続けるのが基本です。服の上から熱湯を被った場合は、脱がさず服の上から冷やしてください。
「低体温症」に注意(特に乳幼児): 小さな子どもは広範囲を冷やし続けると急激に体温が奪われます。冷やすのは患部のみに留め、他の部分はタオルなどで保温して低体温症を防ぎましょう。
「水ぶくれ」は絶対につぶさない :水ぶくれは天然のばんそうこうです。つぶすとバイ菌が入りやすく、痕が残りやすくなるため、清潔なガーゼやラップで軽く保護して受診してください。
自己判断で薬を塗らない :アロエや味噌、また手持ちの軟膏などを塗るのは厳禁です。傷の状態を正確に診断できなくなるほか、細菌感染の原因にもなります。
救急車・受診を迷ったときは :「顔や首などのデリケートな部位」「本人の手のひらサイズ以上の広範囲」「皮膚が白っぽくなっている」場合は、ためらわず医療機関(救急含む)を受診しましょう。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:久野 賀子先生(PRIDE CLINIC 医師)
著者:山口恵子/30代女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
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