プロポーズを受けてくれた彼女が、突然…
1年前、私を「底辺」と見下して捨てた元カノでした。当時の私は勤めていた会社を辞め、起業の準備をしていました。当然、収入はほぼゼロ。毎日、切り詰めた生活を送っていたのです。
起業の計画を伝えたうえでプロポーズし、OKももらっていたので、彼女もある程度は理解してくれているものと思っていたのですが……。
ある日、彼女は冷たい目で私を見下ろし、こう言いました。「私より年収が低い男なんて、やっぱりあり得ないわ。時間を無駄にした。もう別れましょ」そう一方的に言い放ち、彼女は去っていきました。
落ち込む私をビジネス面でも精神面でも支えてくれたのが、知人の紹介で出会った現在の妻です。彼女とともに寝る間も惜しんで働いた結果、会社は1年で急成長。そして私たちは、一生をともに歩むことを誓ったのです。
「誰!?」式当日、控室に現れた人物は
結婚式当日。式が始まる前、控室で準備をしていると、突然バンッ!と扉が開き、誰かが飛び込んできました。
なんと、あの元カノだったのです。私の会社が軌道に乗ったという噂、そして今日が結婚式だということを共通の知人から聞きつけて、やって来たのでしょう。元カノは少しふっくらしたおなかに手を当てながら、信じられないことを言い出しました。
「ちょっと! プロポーズのあとに私を振るなんてひどい! 私、妊娠したの。ねぇ、責任取ってよね♡」
突然の出来事に、控室にいたスタッフたちは凍りつきました。「振ったのはそっちだけど?」「妊娠ってどういうこと?」と驚きながらも、私はどこか冷静でした。そして静かにスマホのカレンダーアプリを開き、画面を彼女に見せたのです。
元カノのおなかの子は、俺の子じゃない!
「最後に会ってから、ちょうど1年2カ月経つよね。俺の子である可能性はゼロなんだけど」
私がそう告げると、元カノは一瞬ギクッとしながらも、「えっと、あなたが忘れてるだけで会った日もあるでしょ……!」と苦しまぎれの言い訳を始めました。
すると、私の隣でウェディングドレスを着ていた妻が一歩前に出ました。そして、元カノに向かって微笑みながらこう言ったのです。
「彼はこの1年、会社を軌道に乗せるために私と毎日、寝る間も惜しんで働いていました。他の方と密会する時間なんて、1秒たりともありませんでしたよ。もちろん、私がずっとそばで見ていましたから」
私を振ったあと、元カノは…そして式は
自分の浅はかな計算と、その場しのぎの嘘が完全に見抜かれた恥ずかしさから、元カノの顔はみるみる真っ赤になりました。
「……っ!」元カノは返す言葉もなく、そそくさと控室から逃げ出していったのです。
あとから共通の知人に聞いたのですが、元カノは私を振ったあと、別の金持ち男性と交際。しかし、その相手は既婚者で、妊娠を告げた途端に逃げられたそうです。
「妊娠したと言えば付き合ってくれるかも」「うまくいけば社長夫人として養ってもらえる」――そんな一発逆転を狙い、お金目当てで結婚式に突撃してきたのかもしれません。別れてから1年以上経っていることも、頭から抜けていたようですが……。
とはいえ、本当に妊娠していたのかどうかも怪しいところです。私たちは気持ちを切り替えて結婚式を挙げました。今では子どもにも恵まれ、幸せに暮らしています。
◇ ◇ ◇
自分がつらいときや思うようにいかない時期に、相手がどんな言動をするかで、その人の本質が見えることもありますよね。目先の条件ではなく、支え合える相手を選ぶことの大切さを、あらためて考えさせられますね。
【取材時期:2026年3月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。