「こんな人だった?」入籍後、夫に覚えた違和感
結婚して数週間がたったころ、私は夫の変化に戸惑い始めていました。
ある朝、せっかく用意した朝食に対して、彼は露骨に不満を示したのです。以前は普通に食べてくれていたのに、「朝にパンなんて手抜きだと思ってる」と言い放ち、食事に手をつけませんでした。
驚いて問いかけると、「今までは気を遣っていただけ」「食べたくないものを無理に食わせるな」と、突き放すような返事が返ってきました。さらに私が、「それなら自分で作ったら」と言うと、彼はあっさりと「料理はお前の仕事だろ?」と言ったのです。
私は耳を疑いました。どうして食事が私の仕事なのかと尋ねると、返ってきたのは「俺の奥さんになったじゃん」という言葉でした。女が家事をするのが当たり前。そんな考えを、彼は何の迷いもなく口にしたのです。
家事を分担したいだけなのに…夫が譲らなかった主張
それなら料理は私が担当するとしても、掃除や洗濯など、ほかの家事は協力してほしい――そう提案しても、彼は「それも奥さんの仕事でしょ」と言って取り合いませんでした。
やり方がわからないなら教える、と伝えても、「面倒くさい」「今までだってやってくれてたじゃん」と、私の話を遮ってばかり。私は、最初から完璧を求めていたわけではありません。これから先も一緒に暮らしていくのだから、少しずつでも家事を分担し、協力しながら生活していきたかっただけなのです。
けれど夫は、「じゃあ仕事辞めれば?」「家事すらできないのに仕事してる意味ある?」とまで言い出し……。あまりに一方的で、あまりに冷たい言葉でした。
最終的に、「家事は任せるって」「もうこの話題禁止な」と、聞く耳を持ってくれませんでした。そのころから、夫はどんどん帰宅が遅くなっていきました。せっかく夕食を用意しても、「もう食べたからいらない」と言われることも。私は次第に、「どうしてこんなふうになってしまったんだろう」と考えるようになっていました。
仕事を辞めたと伝えた途端、夫がまさかの逆上
そんな生活が続いたある日、どうしてもすぐに伝えたいことがあり、仕事中の夫に連絡しました。
私はそこで、自分が仕事を辞めたことを告げました。もちろん、衝動的に決めたわけではありません。以前から話をもらっていた転職先へ進むための決断で、翌日からは有給消化に入り、来月から新しい職場で働く予定だったのです。
すると彼は、突然声を荒らげました。これまで散々、「家事ができないなら仕事する意味がない」「辞めればいい」と言っていたにもかかわらず、いざ私が退職したと知ると、「相談もなしに勝手に辞めたのか」「共働きだったのに急に辞めるなんて詐欺だ」「結婚詐欺で訴えるからな」と言い出したのです。
あまりに身勝手で、開いた口がふさがりませんでした。私は静かに、「捕まるのはあなたじゃない?」と返しました。
実はそのとき、すでに両親と話を進め、夫の不倫について調べていたのです。私が違和感を覚え始めたころから、両親に相談し、興信所にも依頼していました。そしてその結果、彼が元カノと関係を持ち続けていたことがわかっていたのです。
不倫発覚…夫が私に冷たい態度をとっていたワケ
私は、「今、あなたのご両親が元カノのところに向かっている」「家には私の両親もいる」と伝えました。彼は明らかに動揺していましたが……その後の話し合いで、夫はすべてを認めました。
入籍前に元カノと再会し、関係を持ったこと。さらに、結婚後もその関係を続けていたこと。そして、私に冷たく当たったり、家事のことで理不尽なことを言ったりしていたのは、私に嫌われて離婚を言い出させるためだったこと――。
彼は「嫌われたほうが別れやすいと思った」と言いました。
私は呆れるしかありませんでした。ほかに好きな人ができたのなら、はっきりそう言えばよかったのです。もちろん不倫が許されるわけではありませんが、それでも、相手を傷つけ続けながら自分からは別れを切り出さず、私に言わせようとするやり方は、あまりにも卑怯でした。
しかも彼は、慰謝料を払いたくなかったのか、「結婚詐欺で訴える」とまで口にしていたのです。
元カノにも捨てられた夫に、私が告げた決別の言葉
調べた結果、元カノには夫以外にも交際相手がいることがわかりました。夫は本命ではなく、都合よく利用されていただけだったようです。元カノから関係を切られた途端、彼は今度は私に「やっぱり好きだ」「やり直したい」とすがってきました。
けれど、そんな言葉を信じられるはずがありません。自分が不利になった途端に泣きついてくる姿を見て、私はますます気持ちが冷えていくのを感じていました。
離婚届を提出するその日まで、夫は「変わるから」「何でもするから」「離婚届はまだ出さないでくれ」とすがってきましたが、私はきっぱりと断りました。そして、「冷たくして別れる作戦が成功してよかったね」と皮肉を残し、離婚届を提出。
その後、元夫からは大量の謝罪LINEが届きましたが、すでに慰謝料を受け取っていたため、すべてブロックして連絡を絶ちました。共通の知人の話では、離婚に加え、元カノに振られたことも重なり、かなり取り乱した様子だったそうです。
結婚という人生の大きな節目が、まさかこんな形で終わるとは思ってもいませんでした。元夫のことはきっぱりと過去にして、これからは自分のために、前を向いて楽しく生きていきたいと思っています。
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結婚は、どちらか一方が我慢し続けることで成り立つものではなく、本来はお互いを尊重し合いながら築いていくものですよね。今回のように、「家事は女性の役割」といった一方的な価値観を押し付けられたり、相手の気持ちに寄り添わない言動が続いたりすると、夫婦の信頼関係は少しずつ揺らいでしまいます。
さらに、不倫のような裏切りは、当事者同士だけでなく、家族や周囲との人間関係にも大きな影響を及ぼすもの。夫には、自身の身勝手な行動が相手の人生や家族・友人との関係にまで深い傷を与えたことを猛省してほしいですね。
【取材時期:2026年3月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています