ある夜、妻のマミは自宅前の車内で、夫・リュウが見知らぬ女性と抱き合う姿を目撃します。後日、夫の「同僚の家で宅飲みをする」という嘘を怪しみ、マミがあえて車で送り届けると、そこには「赤いスカーフ」の女性・モモの姿がありました。
夫はモモを「同僚の奥さん」と紹介しますが、違和感を覚えたマミは静かに激怒。2人をメチャクチャにすると決意します。
証拠を掴むため、マミはモモを自宅へ招待し宿泊させることに。「もしかして、付き合ってる?」と直球の質問を投げかけ、動揺する2人の様子から疑いを確信へと変えます。さらに録画中のベビーモニターが2人のキスを映像に収め、証拠を手にしたマミは涙を一度だけ流すと——「とことんやってやる」と冷たい決意を固めました。
その後、居心地の悪さを感じたモモは「旦那さんが浮気してたらどうするタイプですか?」とマミを煽りますが、マミは動じません。寝る場所の話になると、板挟みになったリュウはモモをソファに、自分は廊下で寝ると言い出し、マミは呆れて「もう好きにして」と突き放すのでした。
次の週末、モモの家に招待された夫に割り込む形で一緒に訪れたマミは、「離婚した」というモモから「3人でルームシェアしましょう」という突拍子もない提案を受けます。リュウが驚いてみせるものの、マミには2人の打ち合わせ済みの茶番にしか見えません。「一回きりの人生、あんたたちのままごとに付き合う気はないわ」と笑って一蹴し、マミはソファに深く腰を落ち着けるのでした。
そして、マミはモモと2人きりになった時、思いもよらない事実を知ることになったのです……。
判明した新たな事実…夫と女の本当の関係は














リュウとモモが部屋で過ごしていると、モモがふいに「なんか変な臭いしません?」と顔をしかめます。最初は気づいていなかったリュウも、自分の足元から漂う強烈な臭いに気づき、思わず青ざめます。
実はその前日、マミは夫が食べ散らかして放置していた魚料理の汁を、リュウの靴に染み込ませておいたのでした。耐えがたい臭いに慌てたリュウは、「忘れ物したから取りに帰ってくるわ!」とモモの前から逃げるように部屋を出ていきます。
その様子を見たマミは、何食わぬ顔で「あの人がいなくなったら消えたね。本気で臭かった。なんだったんだろう」とつぶやきます。そうして静かに、次の一手を考えていました。
その後、マミはモモに「リュウさん好みの味付け教えてくださいね!」と言われると、笑顔で「うん、任せて」と応じます。たっぷりの味噌と砂糖、さらにラー油まで入れた“特製レシピ”を授けるつもりでいました。完成した料理を前に、マミは「ほんとにたっぷりの味噌を使ったわね」と静かに確認します。
料理が終わると、モモは恋愛相談を持ちかけてきました。「フリーになったから出会い系アプリ入れたんです」と驚きの発言。さらにモモは、「正直アプリなんか使わなくても、男の人が寄ってくるので困らないんですけどね〜」「何人かイケナイ恋してるんですけど、でも飽きてくる性格だから新しい出会いもほしいなって」と、軽い調子で本音をのぞかせます。
その言葉を聞いたマミは、心の中で「リュウが遊ばれてるってことね」と思いながら、にっこりと微笑みます。
その後、母親から、リュウが家の外で足を洗っている姿を目撃したと連絡が入ります。隣にいるモモからは恋愛相談、母親からは臭う夫の目撃情報――マミは思わず吹き出しました。
「夫は――ただの片思いかもしれない。モモにとって夫は、『飽きたら捨てる男の一人』に過ぎない」
夫が夢中になっている相手の本心を知ったマミは、「あのバカ……ほんとに救いようがないバカだったのね」と、あきれたように静かに見下ろすのでした。
◇ ◇ ◇
モモにとって夫は「飽きたら捨てる男の一人」に過ぎないという真実。その滑稽さに気づき、「バカね」と静かに笑うマミの姿に、思わず共感した方もいるのではないでしょうか。思い悩むだけでなく、自ら行動したからこそ、たどり着いた境地とも言えそうです。つらい時こそ一歩踏み込むことで、見える景色が変わることもあるのかもしれません。自分の価値を信じて前を向くことの大切さを、考えさせられますね。
きりぷち