ある夜、妻のマミは自宅前の車内で、夫・リュウが見知らぬ女性と抱き合う姿を目撃します。後日、夫の「同僚の家で宅飲みをする」という嘘を怪しみ、マミがあえて車で送り届けると、そこには「赤いスカーフ」の女性・モモの姿がありました。
夫はモモを「同僚の奥さん」と紹介しますが、違和感を覚えたマミは静かに激怒。2人をメチャクチャにすると決意します。
証拠を掴むため、マミはモモを自宅へ招待し宿泊させることに。「もしかして、付き合ってる?」と直球の質問を投げかけ、動揺する2人の様子から疑いを確信へと変えます。さらに録画中のベビーモニターが2人のキスを映像に収め、証拠を手にしたマミは涙を一度だけ流すと——「とことんやってやる」と冷たい決意を固めました。
次の週末、モモの家に招待された夫に割り込む形で一緒に訪れたマミは、「離婚した」というモモから告げられます。リュウが驚いてみせるものの、マミには2人の打ち合わせ済みの茶番にしか見えず、笑って一蹴。
そして、マミはモモと2人きりになった時、実はモモはリュウに本気ではなく、単なる遊び相手としてみている事実に気がつきます。
マミはあえてリュウの前で、モモに「出会いは順調?いい人を探してるんでしょ?」とその話を振ってみることにしました。すると何も知らない夫は……。
浮気相手の本音を知った夫の反応
















「ただいま!」と明るく帰宅したリュウ。テーブルに並んだモモの手料理を見て喜びますが、一口食べた瞬間、辛さのあまりか、顔を真っ赤にしました。しかし、無理やり笑顔を作り、「俺は辛いのも濃いのも好き!」と取り繕います。一方のモモは、「リュウさんがおいしいって言ってくれるからうれしい」と無邪気に喜ぶのでした。
そしてモモは「私も2人みたいに幸せになりたい」「お似合い夫婦ですね!」とわざとらしく言って煽り始めます。しかし、すかさずマミは、リュウがいない間にモモから仕入れた情報をあえて話題にしました。
「モモちゃん、出会いは順調?」「今はいろんな男性と知り合ってよい人を探そうって感じ?」
何も知らないリュウの箸がピタッと止まります。
モモの「勘違いされやすくてぇ~」という言葉にドキッとするリュウ。しかし、「後から本当に好きになる可能性もあるし、最初から突き放したりはしないかな♡」とモモが言うと、思わず安堵します。マミはそんなリュウの様子にも気づいていました。
――完全にもて遊ばれてる。
リュウが本気でモモにのめり込んでいる一方で、モモにとっては「イケナイ恋の一つ」に過ぎない。その温度差が、はっきりと見えた瞬間でした。
やがて食事も一段落したタイミングで、インターホンが鳴りました。遅い時間に驚いたモモを見て、リュウは「俺が見てくるよ」と玄関に向かいます。すると突然の来訪者に、リュウの表情が一気にこわばります。訪問者はマミの父親だったのです。
◇ ◇ ◇
夫が浮気相手に踊らされているという事実は、浮気そのもの以上に、マミにとって驚きだったのではないでしょうか。男女の関係は、決して目に見えるものだけが真実ではないのだと気づかされます。こうしたことはさまざまな人間関係にも通じますよね。私たちも、日ごろから大切な人とは本音を出し合える関係を築いていけるよう、心に留めておきたいですね。
きりぷち