いつものエクセル入力でつまずく
毎朝のルーティンである売上データのエクセル入力。数字を打ち込み、合計を確認して提出する。それだけの作業です。ところが合計が合わない日が増えました。単純な入力間違いに気付いて修正しても、今度は別のセルがずれている。
送信後に誤りを見つけ、再送メールを打つこともありました。午前中が修正作業だけで終わる日もあり、気持ちが沈みました。
焦りが次のミスを呼ぶ
「またやってしまった」と思うと、胸の奥がざわつきます。早く取り返さなければと急ぐほど、数字がただの記号のように見えてきます。
生理周期も乱れ、体のリズムも安定しない時期でした。周りからはサバサバしてさっぱり見えると言われる私ですが、実は細かいことをかなり気にする「豆腐メンタル」の持ち主です。内心では激しく動揺し、その心には静かにひびが入っていました。
手を止めて、言葉を置く
ある日、キーボードから手を離しました。背筋を伸ばし、ゆっくり深呼吸を3回。そして心の中でつぶやきます。
「落ち着いて。大丈夫だから」
声に出さず、自分に言い聞かせるように。すると、不思議と視界が少しクリアになります。数字がきちんと意味を持って見えてくるのです。派手な方法ではありませんが、私には一番即効性がありました。
まとめ
更年期は、いつもの業務にも影響を与えました。もともと器用ではない私にとって、集中力の揺らぎは大きな不安です。
それでも、深呼吸と「落ち着いて。大丈夫だから」という言葉が、崩れかけた1日を何度も立て直してくれました。今はその静かな習慣を支えにしています。
医師による解説:集中力の揺らぎは女性ホルモン減少が影響
集中力の低下は体の変化のサイン
更年期に女性ホルモン(エストロゲン)が減少すると、脳の血流や神経伝達物質のバランスに影響し、集中力が続かなくなったり、頭にモヤがかかったようになったりする「ブレインフォグ」という症状が現れることがあります。仕事のミスが増えるのは、あなたの性格や努力不足のせいではなく、ホルモンバランスの変化による一時的なものがほとんどです。
深呼吸がもたらす医学的メリット
焦りを感じたときに「深呼吸をする」「一度手を止める」という行動は、医学的にも非常に理にかなっています。深い呼吸は、乱れた自律神経のうち副交感神経を優位にし、高ぶった神経を鎮める働きがあります。自分に「大丈夫」と言い聞かせる心のゆとりを持つことで、脳の緊張がほぐれ、視界がクリアになるのを助けてくれます。
無理をせず、今の自分を認めて
もし生活に支障が出るほどつらい場合は、婦人科でのホルモン補充療法(HRT)や漢方薬などで症状を和らげることも可能です。ひとりで抱え込まず、今の自分に合った「ペースダウン」を自分に許してあげてくださいね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:沢岻美奈子先生(沢岻美奈子 女性医療クリニック院長)
著者:伊達敦子/50代女性。2008年、2010年、2012年生まれの3児の母。フルタイムで共働きをしながら子育て中。会社員の傍ら、化粧品検定2級・1級やコスメコンシェルジュの資格を取得し、人々の美しさと自信を引き出すために活動している。
イラスト:ののぱ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年3月)
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