夫は、ママ友との集まりにもためらわず参加し、周囲から持ち上げられることでさらに調子に乗っている気がしてなりませんでした。
幼なじみとの再会
よく晴れた休日、家族で公園に出かけると、近所に住むママ友にばったり会いました。談笑していると、ジュースを買いに行っていた夫が戻ってきました。
夫とママ友は、顔を見合わせて驚いた顔をしています。なんと2人は地元の幼なじみなのだそう。地元から離れたこの町で再会するなんてびっくりです。
彼女はシングルマザーで、実家から離れて妹と自分の娘と3人で暮らしているとのこと。その日を境に、夫は妙にママ友のことを気にするようになりました。
「男手が必要だろう」と言って、家具の組み立てや不用品の処分などを理由に、休日のたびにママ友の家を訪ねるようになったのです。
もしかして不倫!?
幼なじみとはいえ、既婚の男性が頻繁にシングルマザーの家に出入りするのは不自然です。あまりに足繁く通うので、私は不満をぶつけました。
しかし夫は、「俺が必要なんだよ。友だちが困っているのに見て見ぬフリをするなんて冷たい」と、まるで私が悪者のように言い返してきます。自分の娘と出かける約束よりも幼なじみを優先する態度に、私は次第に夫の不倫を疑うようになりました。
共通の知人を通じてママ友に探りを入れてみようかと悩んでいた矢先、なんとママ友本人がわが家を訪ねてきました。
夫は今日も「手伝いに行く」と行って彼女の家へ出かけたのですが……。
私が状況が理解できずにいると、彼女は気まずそうに「申し訳ないですが、旦那さんをうちに来させないでください」と言ったのです。
さらに彼女は「旦那さんが頻繁にうちに来て、正直迷惑なんです。それに、私が仕事に行っている間に、どうやらうちの妹と会っているみたいで……」と打ち明けました。
そして私の腕をつかみ、「今、うちにいるはずです。とにかく一緒に来て!」と自分の家へ向かって歩き出しました。
幼なじみの家に行っていたワケ
ママ友のマンションに到着――。インターホンを鳴らさず、ママ友に手を引かれるがまま家の中に入ると、そこには夫とママ友の妹が親しげにくつろぐ姿がありました。突然の私の登場に、夫は青ざめて固まり……。
子どもたちには別室で遊んでもらい、私たち大人はそのまま全員で話し合うことになりました。
夫によると、最初は親切心でママ友の家を訪ねたそうです。しかし、それはどう考えても完全なる下心。ママ友に異性としてアプローチしていたのです。ママ友が夫からの執拗なアプローチに困って「迷惑です」と拒絶すると、なんと夫はママ友と同居していた妹にターゲットを変えたのです。
ママ友が仕事に出ている時間を狙って家に上がり込み、ママ友の妹と不倫関係に……。不倫だけでもショックですが、善意を装って近づき、ママ友に断られると、今度は同居する妹に手を出していたという、底知れぬ身勝手さに鳥肌が立ちました。
夫と妹の関係に気づき、ママ友が妹のスマホから不倫の証拠となるやり取りや写真をしっかりと確保してくれていたおかげで、私はその後、慰謝料や養育費、財産分与など、納得できる条件で離婚を成立させることができました。ママ友とは、シングルマザー同士、助け合いながら仲良くしています。
◇ ◇ ◇
純粋な親切心ではなく、下心を持って近づいていた夫の行動にはあきれてしまいます。既婚者でありながら家族を不安にさせ、他人の家庭まで巻き込むような無責任な態度は決して許されるものではありませんね。もし夫が家族より他人を優先したり、不審な行動を繰り返したりしていたら、まずはきちんと夫婦で話し合いたいものです。そのうえで、話し合いが成立しないのなら、客観的な視点で状況を整理し、自分と子どもの生活を守るための決断を迷わずにしたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。