毎週末の帰省と突然の100万円の要求
ここ3カ月ほど、夫は「母さんが最近体調を崩しがちだから」と言って、ほぼ毎週末、車で1時間ほど離れた義実家へ通うようになりました。私も家事や看病を手伝うと申し出たのですが、「気をつかわせてしまうから、俺がひとりで行くよ」と頑なに断られていました。
そんなある日、義実家から帰宅した夫が深刻な顔で「母さんの手術代として、至急100万円が必要になった」と言い出したのです。
自分の口座はすぐに動かせない、あとで必ず返すからと、私の貯金から貸してほしいと頼んできました。
義母の体調がそこまで悪化していたことに驚いた私は、すぐにお金を用意しようと考えました。しかし、どんな病気でどこの病院に入院するのか尋ねても、夫は「心配させたくないから詳細は伏せてくれと言われている」と口を濁すばかりで、どうしても違和感を拭えませんでした。
義母への電話で発覚した裏切り
不安になった私は、夫が仕事に行っている間に、直接義母へ電話をかけてみることにしました。
「お義母さん、ご病気だと伺いました。病院の送り迎えなど、私にも手伝わせてください」と伝えると、電話口の義母はきょとんとした様子で「病院? 私、今ジムで運動してきたところよ。とっても元気だけど……」と答えたのです。
さらに話を聞くと、義母の体調はとても良好で、夫とは半年近くまったく会っていないという事実が判明しました。
夫が私に嘘をついて毎週末どこへ行っていたのか。そして、100万円という大金は何のために必要なのか。恐ろしくなった私は、探偵事務所に夫の素行調査を依頼しました。
依頼してから約3週間後に受け取った調査報告書には、あまりにも残酷な内容が記されていました。夫は義実家へ行くふりをして不倫相手の家に入り浸っていたのです。
さらに、その不倫相手も既婚者であることがわかりました。しかし、100万円の使い道まではわからず、「2人で会うための部屋でも借りようとしているのだろうか……」なんて考えていた矢先、夫宛てに内容証明郵便が届きました。
夫が開封したあと、無造作に放置していた書面を、こっそり見てみると、そこには不倫相手の夫からの慰謝料請求が記されていました。なんと、100万円の使い道は、不倫の慰謝料を支払うためだったのです。
両家を集めた話し合いと夫の末路
私の貯金で自分の不始末を処理しようとした夫の卑劣さに、私の愛情は完全に冷め切りました。私はすべてを終わらせるため、入念に準備を進めました。
ある休日、私は「手術代の100万円、私の両親も援助してくれるから実家に受け取りに行こう」と夫に嘘をつきました。初めは「俺は母さんのところに行かないといけないから、お前ひとりで行ってきてくれないか」と夫は、私の実家へ行くことを渋りました。
そんな夫を「お義母さんのことだから、あなたの口からきちんと説明して」と説得し、2人で私の実家へ向かいました。実家のリビングに入ると、そこには私の両親だけでなく、私が事前に事情を説明して呼んでおいた義母の姿もありました。
まさかの光景に顔面蒼白になる夫。私はすかさず探偵の調査報告書をテーブルに置き、ほぼ毎週末の外出が不倫相手と過ごすためだったことや、100万円が慰謝料の支払いのためであったことを両親と義母に説明しました。
息子の裏切りを知り、義母は涙を流して私と両親に深く謝罪しました。私の両親も激怒し、夫を厳しく叱責しました。逃げ場を失った夫は「本当にすまない、離婚だけはしたくない」と泣きついてきましたが、私の決意が揺らぐことはありませんでした。
その後、私は夫に対して離婚を突きつけ、夫と不倫相手の双方に慰謝料を請求しました。現在、無事に離婚が成立し、私は新しい生活を前向きにスタートさせています。
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母親の病気をでっち上げ、妻からお金を騙し取って不倫の慰謝料に充てようとした夫。家族を思いやる気持ちを逆手に取った悪質な嘘は、決して許されるものではありませんね。もし、パートナーの言動に違和感を覚えたら、不自然な言動をそのまま鵜呑みにせず、しっかりと事実確認をして自分の人生を守る選択をしたいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。