完璧でいようと必死だった私
私は幼少期から身長が高く、周囲から見られているように感じることが多くありました。そのせいか、いつのころからか「欠点のない自分でいなければ」と思うようになっていました。
特に気にしていたのが、目の下の深いクマです。疲れて見える自分の顔が嫌で、厚めのメイクで隠すようになりました。さらに仕事でも隙を見せないようにし、冷静で完璧に振る舞うことで、自分を守っていたのだと思います。
好意を寄せていた男性に取ってしまった態度
30代のころ、職場に密かに思いを寄せていたAさんがいました。Aさんは穏やかで、私にもやさしく接してくれる人でした。しかし私は、自分の容姿に自信が持てませんでした。身長の高い私を見上げられることや、近い距離で目の下のクマを見られることが怖くて、ついそっけない態度を取ってしまっていたのです。
ある日、Aさんから食事に誘われました。けれどその日は仕事が立て込み、メイクも崩れ、クマがいつも以上に目立っているように感じていました。
「こんな自分を見せたくない」という一心で、私はかわいげのない態度で誘いを断ってしまいました。本当はうれしかったのに、素直になることができなかったのです。
後から知った、相手の本音
その後、Aさんは別の女性と結婚しました。数年たってから、Aさんが「完璧すぎて高嶺の花のようだった」と話していたことを知りました。その言葉を聞いたとき、胸が締め付けられるようでした。私が必死に守っていた「真面目さ」や「完璧さ」は、Aさんから見ると、近づくことのできない壁のように見えていたのかもしれません。
後に私は、美容クリニックでクマ取りの手術を受けました。長年悩んでいた見た目のコンプレックスは、ある程度解消されました。鏡を見るたびに落ち込むことも少なくなり、自分に少し自信を持てるようにもなりました。けれど、あのときAさんの誘いに素直に応じられなかった後悔だけは、今も消えることがありません。
まとめ
あのころの私は、自分の欠点を隠そうとするあまり、大切な縁まで遠ざけてしまいました。今なら当時の自分に、「完璧でなくても、もう少し素直になってよかったんだよ」と伝えたいです。自分を守るための壁が、いつの間にか幸せを遠ざける壁になっていたこと。それが、私の忘れられない後悔です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:坂本恵美/50代女性・会社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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