驚きの光景に言葉を失う

近所で仲良くしていたおじいちゃんとおばあちゃんが亡くなったときのことです。最期はきちんと見送りたいと思っていたのですが、葬儀の日に会場を仕切っていたのは、喪主であるはずの長男ではありませんでした。
喪主は長男のはずでしたが、「故人の知人です」と名乗る人たちが勝手に動き回っていました。お坊さんがお経を唱えている最中も私語が多く、声も大きく、静かに手を合わせたい気持ちがかき消されてしまいそうでした。
葬儀の準備や片付けで慌ただしくしているとき、家の中のものを勝手に「もらっていきますね」と言って持っていく人までいました。おじいちゃんとおばあちゃんの大切な品々が、知らない人の手に渡っていく光景を見て、胸が締めつけられるような気持ちになりました。結局、今でも謎の人たちの正体は不明です。
◇◇◇◇◇
仲良くしていた2人の最期を、こんな形で見送ることになるとは思いませんでした。故人をしのぶ場であるはずの葬儀が、参列者の振る舞い一つで、故人との別れすらままならない空間になり得ることを知りました。大切な人を見送る際は、悲しみに静かに寄り添える環境がいかに重要か、改めて痛感させられた出来事です。
著者:藤都里桜/20代女性・無職
イラスト:ふるみ
葬儀の費用が想像以上に

祖母の葬儀を進める中で、母親が中心となって葬儀社とやりとりしながら段取りを整えていました。悲しみと慌ただしさの中で時間に追われ、すべてがあっという間に決まっていったのを覚えています。けれど、葬儀が終わった後、母親の表情が少し曇っていました。
お通夜や葬儀の日程を決める際、母親は葬儀社の担当者から次々と提案を受けていました。深く考える時間もないまま、「そうしてください」と返すうちに、話がどんどん進んでいきました。悲しみの中で冷静に判断する余裕はなく、「みんなこうして決めているのだろう」と思っていたようです。
葬儀が終わって少し落ち着いたころ、支払いの準備をしていた母親が見積書に目を通しながら、「こんなにかかっていたんだね」とつぶやきました。家族で改めて内容を確認してみると、思っていた以上に費用が高く、同程度の内容でも、もっと費用を抑えられるプランがあることを知りました。その瞬間、全員が言葉を失いました。
母親は「提案されたとおりにしただけなのに」とつぶやき、少し寂しそうな表情を浮かべていました。家族の誰も強く責めることはできませんでしたが、もう少し確認していれば違う結果になっていたかもしれません。静かな悔しさとともに、母親の表情には疲れがにじんでいました。
◇◇◇◇◇
今回のことを通して、葬儀のように時間が限られた場面でも、疑問や不安を感じた際には、その場で確認することの重要性を痛感しました。今後は、どんな場面でも大切なことを決めるときには、焦らず冷静に判断したいと思いました。
著者:林にいな/30代女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
まとめ
葬儀は予期せず訪れることもあり、その場での判断が後悔につながることもあります。「まだ先」と思わず、日常会話の延長などで、どのようなお別れにするか、またそれぞれにどんな希望があるか、少しでも家族で話し合っておけるといいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
関連記事:「受付なんて余裕」私の仕事を軽んじる夫。地主の義祖父の通夜は大混乱。立ち尽くす夫たちの前で私は
関連記事:「まだだよ!」葬儀から帰宅した際、玄関前で突然夫に腕をつかまれ…私が驚いたワケ
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!