階段から落ちた息子
息子がまだ幼かったころ、自宅の階段から転落したことがありました。
大きな音がして慌てて駆けつけると、息子は踊り場で泣いていました。私は肝を冷やしましたが、幸い目立った外傷はなく、息子もすぐに泣き止んで、いつものように遊び始めました。
その様子を見て、私は「大きなけがではなさそうでよかった」と安心してしまいました。そして、病院へ連れて行くこともなく、そのまま日常に戻ってしまったのです。
大学生になって異変が
月日は流れ、息子は大きな病気もせず大学生になりました。ところが、ある時期から腰の痛みを訴えるようになり、整形外科を受診することに。検査の結果、腰椎椎間板ヘルニアと、それに伴う坐骨神経痛の可能性を指摘されました。
医師からは、「以前に受けた強い衝撃が影響している可能性もあります」と説明されました。その言葉を聞いた瞬間、私は幼いころに階段から転落した日のことを思い出しました。
もちろん、あのときの転落が直接の原因だったのかはわかりません。それでも、目立った外傷がないことや、すぐに元気そうに見えたことだけで安心してしまった当時の自分を思い返すと、胸が締め付けられるような気持ちになりました。
後悔が押し寄せて
「念のため、あのとき専門家に診てもらっていれば……」
そう考えても過去には戻れません。それでも、子どものけがを親の判断だけで「大丈夫だろう」と決めつけてはいけなかったのだと、今でも強く感じています。
見た目は元気そうでも、親にはわからない部分で体に負担がかかっていることもあるのかもしれません。不安を大げさに考えすぎる必要はないのかもしれませんが、少しでも気になることがあるなら、専門家に相談する選択肢を持っておくことが大切なのだと感じました。
まとめ
この経験は、私にとって子どものけがへの向き合い方を考え直すきっかけになりました。「元気そうだから大丈夫」と安心しすぎず、迷ったときは確認する。その大切さを、今も忘れずにいたいと思っています。
医師による解説:子どもの転落で注意したいこと
子どもが転落した後、外傷が目立たなくても注意が必要な場合があります。迷うときは自己判断せず、医療機関へ相談しましょう。
元気に見えても経過を確認
子どもが転落した直後に泣き止み、普段通りに見えると安心しがちです。しかし、頭を打った可能性がある場合や、強い衝撃を受けた場合は、その後の様子をよく観察することが大切です。嘔吐、ぼんやりしている、けいれん、強い痛み、手足の動かしにくさなどがある場合は、早めに受診しましょう。
腰痛やしびれは整形外科へ
腰椎椎間板ヘルニアでは、腰やおしりの痛み、足のしびれや痛みが出ることがあります。原因は一つに限らず、姿勢や繰り返しの負担、外力など複数の要因が関係する場合があります。過去のけがとの関連を自己判断で決めつけず、症状が続くときは整形外科で相談することが大切です。
迷ったときは相談を
子どものけがは、見た目だけでは判断が難しいことがあります。受診すべきか迷う場合は、かかりつけ医や救急相談窓口に相談するのも一つの方法です。休日・夜間で判断に迷う場合は、小児科医師や看護師に相談できる「#8000」も活用できます。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修:中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)
著者:菊田ふかえ/50代女性・パート
イラスト:あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年5月)
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