こんにちは、保育士の中田馨です。4~5カ月ごろの赤ちゃんは、体つきがしっかりしてきて肉つきも良くなり、ふっくら、まさしく「赤ちゃんらしい体型」になってきます。感情表現も豊かになってくるこの時期、大人とのできる遊びもさらに広がってきます。
今回は、4~5カ月の赤ちゃんの成長・発達を見ながら一緒にできる遊びを紹介します。
4~5カ月の赤ちゃんの発達
4~5カ月ごろの赤ちゃんの体の発達として大きなポイントは、「首がすわる」ということ。うつ伏せになって頭をしっかり立てて周りをキョロキョロ見るようになります。そばに興味のある物があると手を伸ばしてつかもうとする仕草もします。掴んだものは口に入れて舐めて感触を確かめます。周囲への興味も増し、好奇心いっぱいに目で追います。
あやすと手足をばたつかせながら笑い、気に入らないことがあるとのけぞって泣く姿など、さまざまな感情表現ができるようになってきます。「あ~あ~」「う~う~」などの喃語も盛んに言います。また、昼夜の区別がはっきりしてくるので生活リズムが徐々に整い始めます。
4~5カ月の赤ちゃんと遊ぶときのポイント
4~5カ月の赤ちゃんと遊ぶときのポイントは3つです。色々なことに興味が出てくる分、ママやパパが見守るということも大切になります。
【1】赤ちゃんの興味を引きだし五感を刺激する
周りへの興味関心が増すこの時期ですので、赤ちゃんの五感を刺激する遊びを取り入れてみましょう。
【2】少し豪快な遊びも取り入れ始める
パパやママと一緒に全身を使った少々豪快な遊びも取り入れてみましょう。
【3】一人遊びができるならそーっとしておく
一人遊びが少しずつできるようになってきます。一人で熱中して遊んでいるときは、そっとそばで見守りましょう。この時間がママのリラックスタイムにもなります。
4~5カ月の赤ちゃんとの遊び方
では、具体的に保育所ではどんな遊びをしているかを紹介します。
ここまで届くかな
目の前に見える興味のある物に手を伸ばして取ろうとする赤ちゃんの発達を生かして、もう少し手を伸ばせば届くというところにおもちゃなどを置きます。手を伸ばして頑張っている赤ちゃんを「頑張れ!頑張れ!」と応援しましょう。
見て聞いて触って
五感を刺激する遊びを赤ちゃんはとても好みます。例えば、ビニール袋をシャカシャカさせると、不思議そうな顔をして興味深げに音を見て感じます。赤ちゃんも一緒にシャカシャカ触れて音を出してみましょう。
おひざでジャンプ・おなかでゆらゆら
体を使ったダイナミックな遊ぶも少しずつできるようになってきます。赤ちゃんの首がすわっていたら、こんな遊びもおすすめ。
おひざでジャンプは、ママが座ったまま抱っこして、赤ちゃんの両脇をもってジャンプ! おなかでゆらゆらは、ママが仰向けに寝てその上に赤ちゃんがうつ伏せに寝かせ、抱きしめながら左右にゆらゆら。「大好き、大好き。コチョコチョコチョ!」とくすぐると、よく笑ってくれます。抱っこすることで安心感も与えます。
遊ぶついでに発達を確かめてみよう
遊ぶついでに赤ちゃんの発達も見てみましょう。
・首のすわりをチェック
赤ちゃんを抱き上げるとき、うつ伏せにするときに首のすわりのチェックをします。
・腹ばいの様子をチェック
首がすわったので、腹ばいで遊べる遊びを取り入れます。その際に腹ばいでどれくらい胸を上げられるか、何分くらい遊べるかなどをチェックします。
・どんな反応をするかチェック
赤ちゃんによって遊びへの反応は様々。キャッキャと声を出して笑う子もいれば、にやりと笑う子もいます。「うちの子はこのタイプだな。嬉しそうにしているのはこの遊びだな」ということが分かると、遊びが広がります。
反応がポンッと返ってくると、ママとしては嬉しいことです。この時期だからこそ楽しめる赤ちゃんとのふれあい遊びを楽しんでくださいね!