「俺を気疲れさせる気か!」夫の身勝手すぎる二重基準
1度の滞在期間は2週間〜1カ月。洗濯も掃除も何もしない義両親の世話に追われ、私には心休まる暇などありませんでした。
夫も一切家事を手伝おうとせず、ソファーで寝転がりながら自分の親と楽しそうに笑っているだけ。私は毎晩、どっと押し寄せる疲労感の中で、複雑な気持ちを抱えながら耐え忍んでいました。
そんなある年の夏の滞在は、今までで1番長い「2カ月間」でした。毎日3食分の食事を作り、大量の洗濯をこなす地獄の日々をワンオペで乗り切り、義父母がやっと帰宅してホッと一息ついていたときのことです。
私の両親から「近々わが家の近くに来る用事があるので、3日間ほど泊まりたい」という相談の連絡が入りました。義父母の長期滞在に比べたら、3日なんてほんの一瞬。自分の両親なので気を使うこともなく、家事や育児も手伝ってくれるので、私は大歓迎でした。
ところが、夫に伝えるとなんと突然顔を真っ赤にして怒りだし、「俺を気疲れさせるつもりか! 絶対ダメだ!」と猛反対したのです。
どうして自分の両親と同じように、妻の両親も大切に思ってくれないのでしょう。
私はこの理不尽な夫の言動に、ついに我慢の限界を迎えました。夫は私に許可なく義両親を招くのだから、私も夫の許可を取らずに行動することに決めたのです。
「嫁の義務だろ!」大騒ぎする夫と、静かに固まった私の決意
そうこうするうちに、両親が私の住んでいる県にやってくる日が近づいてきました。私は夫に、「家に呼べないなら、私の両親と息子を連れて近くの温泉旅館へ旅行に行く」と伝えました。
すると、夫は「俺の食事や洗濯はどうするんだ!」と自分の心配ばかり。「自分でやって」と伝えると、「仕事があるからできない!」と、またしても激怒。私はいつも仕事をしながら義父母をもてなしているのに、自分のことさえもできない夫に心底ガッカリしました。
挙句の果てに、夫は「義両親をもてなすのは嫁の義務だ!」と言い放つ始末。
私は冷ややかな目で夫を見つめ、「今後義両親が訪ねてきても、私は一切おもてなしはしない」ときっぱりと宣言しました。
私の決意を聞いた夫は、「頭にきた! 離婚だ離婚だ!」と脅すように大騒ぎし始めました。私はそんな夫を完全に見限り、息子と一緒に両親との旅行に出かけたのでした。
帰宅後の惨状。「誰が俺の世話を!」と焦る夫への痛快な引導
温泉旅館で両親の温かさに触れ、すっかりリフレッシュして自宅へ戻った私。玄関を開けると、そこには信じられない光景が広がっていました。シンクには洗っていない食器が山積みになり、リビングには脱ぎ散らかされた服やゴミが散乱し、家の中はぐちゃぐちゃになっていたのです。
私が帰ってきたことに気づいた夫は、散らかった部屋の真ん中でふんぞり返り、「遊んだ分、今日からしっかり働いてもらうからな」と相変わらずの俺様発言。「離婚だ」と騒いだことなどすっかり忘れているようでした。
「ええ、しっかり動かせてもらうわ」
私は冷静に言い返し、カバンから、旅行中に実家の両親と相談してきっちり記入しておいた「離婚届」を取り出し、夫の目の前にドンッと突きつけました。
「あなたが言った通り、離婚します。家事も自分の世話もできないあなたとは、もう暮らしていけません。実家に戻る手はずも整えました」
まさか本当に離婚届を突きつけられると思っていなかった夫は、みるみるうちに顔面蒼白になりました。あのときは私をコントロールするための勢いで「離婚」と言っただけかもしれませんが、私はすでに覚悟を決めていたのです。
夫は「悪かった! ひとりにしないでくれ。お前がいなくなったら、誰が俺の世話をするんだ!」と情けない声で私を引き留めようとしましたが、どんなにすがりついても無駄です。家族との別れを前にしても、自分の世話のことしか考えていない夫には、もう一ミリの愛情も残っていませんでした。
自立できないダメ夫を「返品」。手に入れた平穏な新生活
それからまもなくして、私たちの離婚が本格的に進んでいることを知った義父母から、「息子をひとりにしないでほしい」と懇願の電話がかかってきました。
私は「いい年をして自分の身の回りのこともできない夫に育てた責任をとって、これからはお義母さんたちが彼の世話をすればいいんじゃないですか。返品しますので」と冷たく言い放ち、二度と繋がらないよう電話を切りました。
その後、無事に離婚が成立し、その後は彼らがどうなったかは知りません。
現在、私は実家の温かいサポートを受けながら、息子と穏やかな新生活をスタートしています。
◇ ◇ ◇
家事や相手の家族へのおもてなしは、「女だから」「嫁だから」と一方的に負担するものではありません。挙句に「嫁の義務だ」「誰が俺の世話をするんだ」と自分のことしか考えない態度は、夫婦の信頼関係も壊してしまいますよね。
これからは、心休まる温かい環境で、息子さんの成長を見守りながら笑顔あふれる毎日を過ごしていってほしいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。