帰省なのに休めない
結婚してから、年末やお盆は夫の実家へ帰省するのが恒例になっていました。最初のころは、親戚が集まるにぎやかな雰囲気もあり、「お手伝いしなければ」と思って台所に立っていました。
けれど、年を重ねるにつれて、その時間がだんだん負担に感じられるようになりました。夫の実家へ着くと、私はすぐに義母と一緒に料理の準備や後片付けをする流れになります。食事の時間が終わっても、洗い物やお茶出しがあり、ゆっくり座る暇はほとんどありませんでした。
一方で夫は、親戚とお酒を飲んだりテレビを見たりして、すっかりくつろいでいます。帰省するたびに私は疲れ切り、自宅へ戻るころには「まったく休めなかった」という気持ちだけが残っていました。
今年は行かないと宣言
ある年、私は夫に「今年は家で過ごしたい」と伝えました。すると夫は明らかに不機嫌になり、「毎年行っているんだから、今年も行けばいいだろう」と言いました。
以前の私なら、そこで引き下がっていたと思います。でもその年は、どうしても同じことを繰り返したくありませんでした。私は、帰省中にどれだけ台所に立っているか、帰宅後にどれほど疲れが残るかを、できるだけ冷静に話しました。
「あなたは休めているかもしれないけれど、私は休めていない。帰省するのがつらくなっている」と伝えると、夫はすぐには言い返しませんでした。私がそこまで感じていたことに、初めて気付いたようでした。
夫が自分で説明
その後、夫は義母に自分で連絡をしてくれました。最初は義母も驚いたようですが、夫が「今年は長居せず、短時間だけ顔を出す形にしたい」と説明してくれました。
当日は、あいさつと少し食事をして帰ることになりました。私は以前のように台所に立ちっぱなしになることもなく、夫も片付けを手伝ってくれました。短い滞在でしたが、私にとっては大きな変化でした。
帰宅後、体の疲れがいつもよりずっと少ないことに気付きました。そして何より、「嫌だ」と思っていたことを我慢し続けなくてもよかったのだと感じました。
まとめ
家族行事は、誰か一人の我慢で成り立つものではないと思います。大切な親族との付き合いであっても、無理を続ければ気持ちはすり減っていきます。限界を迎える前に、自分が何に疲れているのかを言葉にすることも必要なのだと感じました。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:千葉香織/60代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年6月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
シニアカレンダー編集部では、自宅介護や老々介護、みとりなど介護に関わる人やシニア世代のお悩みを解決する記事を配信中。介護者やシニア世代の毎日がハッピーになりますように!
シニアカレンダー編集部
「人生100年時代」を、自分らしく元気に過ごしたいと願うシニア世代に有益な情報を提供していきます!