私は母乳トラブルがひどく、乳腺が詰まってしまうことが多くありました。1人目は断乳までの1年間、なんとか混合で母乳育児を続けましたが、次は絶対に無理と判断。2人目は産院で相談して、薬で母乳を止めて完全ミルクにしてみたのです。さらに夫の育児に対する意識も変化したので合わせてお伝えいたします。
つらかった1人目・娘の母乳育児
もともと母乳の出が悪かったのですが、母乳外来に通ってどうにか赤ちゃんが欲しがる量へ追いつくようになりました。ところが、乳首が飲みにくい形なのか、母乳が好きではないのか、娘の母乳哺乳量はあまり増えませんでした。
乳腺が詰まるため授乳もしないといけないし、育児用ミルクも毎回足さないといけない状況。これは離乳食が始まってから断乳までずっと続きました。すぐに乳腺が詰まってしまうので食事制限も厳しく、お肉も甘い物も一切食べられず……。
環境が変わると娘は集中して飲んでくれないので、授乳は家でしかできず、夜間も起こして飲ませる毎日でした。いつ乳腺が詰まるかわからないので、旅行・帰省・外食すらできませんでした。
夫の夜間授乳
2人目の息子は最初から完ミだったため、夫をはじめいろいろな人に授乳をしてもらいました。上の娘も育児用ミルクを飲んでいましたが、「授乳のすべてが母の仕事」と私も周りも思い込んでおり、夫も調乳すらしたことがありませんでした。でも完ミにしたことで、実家や義実家の家族も、息子の授乳をとても楽しんでくれてよかったです。
そして一番助かったのは、夜間の授乳を夫にお願いできたことです。自宅に戻ってから10日間ほど夫が有給を取ってくれ、その間は交代で夜間授乳を担当。そこで夫の育児に対する姿勢がガラッと変わりました。それまでは赤ちゃんが泣いていてもあまり気にならなかったのに、「泣き声を聞いて神経をすり減らすよりは抱っこをしたほうがいい」「育児より仕事のほうがラク」と言うようになったのです。
娘の反応
赤ちゃんに興味がなかった娘は、弟をかわいがったりはしませんでしたが、激しい赤ちゃん返りもありませんでした。私以外でも授乳はできたので、なるべく娘優先で過ごすことができました。母乳育児ではなく完ミにすることで「ママを弟に取られた感」は軽く済んだのではと思っています。
また、乳腺が詰まる心配をしなくてよかったので、娘とおいしいものを食べて、いろいろなところへ出かけることができました。
細切れ睡眠に対応できない!
1人目は混合栄養だったため、調乳の手間や、外出時に哺乳瓶とミルク、お湯の入った水筒を持っていかないといけないことなど、完ミのデメリットはほとんど感じませんでした。
唯一感じたデメリットを挙げると、ホルモン剤で母乳を止めたせいか、加齢のせいかわかりませんが、体が夜間授乳の細切れ睡眠に対応できず、1人目の比ではないくらいつらかったことです。
寝不足のダルさが1日中続き、その体調不良が精神的な不調につながり、ささいな言葉に傷付いたりイライラしたりしました。そして、1人目では断乳後まで来なかった生理が、2人目では出産後2カ月くらいで再開しました。
1人目の娘の母乳育児は乳腺トラブルもあり、制限が多く不自由だった印象が大きいですが、息子が生まれてからは0歳育児の楽しさを経験し直したように感じています。おかげで赤ちゃん連れの旅行にも行けました。母乳育児は素晴らしいものですが、おっぱいトラブルの多かった私にとっては、あえて最初から完ミを選択することで育児はもっと力を抜いて楽しんでも良いんだと思えました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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著者:ひらたかおる
二児の母。趣味はメルカリと写真。自分の備忘録と、いつか誰かの役に立つことを願って妊活中からブログを続けている。2018年から、自身の妊活や子育てでの経験をさらに活かすべくライターとして活動している。