幼なじみが経営者夫を略奪「私のほうがお似合い♡」→離婚から3年、警察沙汰になった二人の惨めな末路

美大を卒業した私は、結婚後も趣味で絵を描き続けていました。夫と娘との穏やかな暮らしは、決して派手ではないものの、私にとっては大切な日常でした。
しかし、ある出来事をきっかけに、その平穏は大きく崩れていったのです。
数年前、義父が事故で急逝。その後、夫が会社を継ぐことになり、生活は一変しました。
最初のうちは責任感から懸命に働いていた夫でしたが、経営の重圧は想像以上だったようです。次第に余裕を失い、家ではいら立ちを隠さなくなっていきました。
些細なことで怒鳴られることも増え、家の空気は重くなりました。私は仕事を続けながら家事と育児を一人で担うようになり、絵を描く時間はほとんど取れなくなっていったのです。
幼なじみとの再会
そんなある日、自宅の前で声をかけられました。振り返ると、そこには長年会っていなかった幼なじみが……。
彼女は昔から気が強く、私を見下すような発言をすることが多かった人です。彼女は親しげにあいさつをしてきましたが、私はどうしても不信感を拭えませんでした。
「旦那さんが会社を継いだんでしょ?」
「幼なじみとして、ちゃんとあいさつしておこうと思って」
彼女はどこからか、夫が会社を継いだことを聞きつけたそう。
正直、嫌な予感しかしませんでした。その場はやり過ごしましたが、不安は募る一方でした。
夫の異変と違和感
その数週間後から、夫の様子に違和感を覚えるようになった私。
スマートフォンを手放さなくなり、入浴時まで持ち込むように。通知が来るたびに慌てて確認し、誰かと頻繁に連絡を取っている様子でした。
決定的だったのは、ある夜のこと――。夫がシャワーを浴びている間、テーブルに置きっぱなしだったスマートフォンにメッセージの通知が。
その差出人の名前を見た瞬間、胸がざわつきました。
あの幼なじみの名前だったのです。
いけないとは思いながらも、表示内容を食い入るように見つめてしまった私。そこには明らかに親密なやり取りがあり、単なる知人関係でないことは一目瞭然でした。
その数日後、今度は私のスマートフォンに知らない番号から電話が。胸騒ぎがして出てみると、聞き覚えのある声が響きました。
「そろそろ気づいた?」
「あんたの旦那さんと私、付き合ってるから」
「経営者の妻には私のほうがふさわしいの!」
「貧乏人は底辺の生活に戻りな!」
あまりにも唐突で、言葉が出なくなってしまった私。その後も一方的に話し続ける彼女の言葉を聞いてはいたものの、頭の中は真っ白なままでした。
その晩、夫が戻ってきたあと、私はすぐに問いただしました。
「勘違いだって」
最初は否定していたものの、やがて観念。そして浮気を認めたあとは、あっさりとこう言ったのです。
「もう一緒にはいられない」
「離婚してほしい」
新しい生活
あまりにも身勝手な言い分に言葉を失いましたが、これまでの彼の暴言や冷え切った家庭生活に、私の心はすでに限界を迎えていたことも事実。
もし夫が心を入れ替えたとしても、幼なじみと浮気されたことを許してまで、この結婚生活を続ける意味は見いだせず、離婚を受け入れる決意を固めたのです。
その後は弁護士を通して話し合いを進め、慰謝料や養育費について正式に取り決めをしました。感情的なやり取りは避け、淡々と手続きを進めて離婚が成立しました。
娘と二人での生活は不安もありましたが、娘のためにも「前を向かなければ」と思っていました。
そんなある日、私はふと息抜きに、これまで描きためていた絵をSNSに投稿。すると、知人が営むカフェから「お店に飾りたい」と声をかけてくれたのです。
それをきっかけに、イラスト制作など、絵に関わる仕事を在宅で始めました。時間の使い方にも余裕ができ、収入も次第に安定していきました。さらに家計管理や資産運用についても勉強を始め、少しずつ生活にゆとりが生まれていきました。
3年後の再会
離婚から3年ほど経ったころのこと――。
生活が安定したこともあり、私は娘と暮らすためにマンションを購入。そのマンションの前で、偶然元夫と幼なじみに出くわしたのです。
私の生き生きとした姿に、二人は驚いた様子。特に幼なじみは、信じられないという顔をしていました。
近況を聞かれたので、絵の仕事が軌道に乗ったことや、ようやく生活にゆとりが出てきたことを正直に話すと、元夫は手のひらを返したように「そうだったのか……。成功のお祝いってことで、今度久々に食事でも行くか! 連絡先、教えてくれよ」と擦り寄ってきたのです。
当然、隣にいた幼なじみが黙っているはずもありません。すさまじい剣幕で食ってかかりましたが、元夫も負けじと「お前と違ってあいつは自立してるんだ!」と応戦。そこからはもう、目も当てられないほどの泥沼の口論です。
罵り合う二人の口からは、会社の経営難や膨れ上がった借金の話が次々と飛び出し、隠していたはずの情けない実態が周囲に丸聞こえになっていました。通行人が足を止めるほどの大騒ぎになり、騒ぎを見かねた誰かが通報したのか、警察官が駆けつける事態に……。
その後、風の噂で二人は別れたと聞きました。元夫は会社を手放し、借金の返済に追われる生活なのだとか。幼なじみも思い描いていた生活とは程遠い現実に直面し、苦労しているようです。
一方で、私は娘と穏やかな日々を取り戻しました。好きなことを仕事にできたことで、毎日は忙しくも充実しています。娘も私の仕事を応援してくれており、ささやかながらも温かい暮らしを大切にできています。
◇ ◇ ◇
元夫と幼なじみの裏切りはつらい出来事でしたが、振り返ると人生の大きな転機だったのかもしれません。環境が変わったことで、自分のやりたいことと向き合うきっかけになったのだと思います。
これからも、娘と二人で支え合いながら、自分たちらしい暮らしを続けていきたいです。
1つ目のエピソードでは、昔から女性を見下していた幼なじみが、会社を継いだ夫に接近します。「自分のほうがふさわしい」と勝ち誇っていたものの、離婚後に女性は絵の仕事で再出発。数年後、再会した二人は、口論の末に思い描いていた生活とは違う現実をさらけ出すのでした。
続く2つ目のエピソードでは、派手な幼なじみに夫を奪われたうえ、建てたばかりの新居まで乗っ取られそうになります。ところが、幼なじみが手に入れたつもりでいた“夫の成功”も“1億円の家”も、実は思い込みだらけで……。
「彼は私を選んだの。1億円の家に住むのは私♡」私「ローンは私だけど」略奪女に真実を突き付けた結果

夫が以前から望んでいた注文住宅を、私たち夫婦で建てることになり、生活は順風満帆に見えました。しかし、地元に帰ってきた派手な幼なじみと再会した日から、夫婦の間には静かな亀裂が広がっていきました。
エリートな夫と地味な私。周囲からすると一見不釣り合いな夫婦の間に生じた小さなズレは、やがて取り返しのつかない事態へと発展していったのです……。
私たちは新たな住まいを私の地元に構えることにしていました。そこで偶然出くわしたのが、私の幼なじみ。学校を卒業してすぐに東京に旅立った彼女ですが、久しぶりに地元へ帰ってきたというのです。
偶然の再会を喜んだのも束の間。昔から派手好きで自己主張の強い彼女の口から出る言葉は、地味で口数の少ない私を嘲笑うかのようなものばかり。
近況を聞かれて「最近結婚して、今度注文住宅を建てることになったんだ」と答えてしまったが最後、私は幼なじみの集中砲火を浴びることになってしまったのです……。実は当時の私は、仕事柄、打ち合わせや出張が続く時期でした。見た目は地味でも、仕事の都合で平日は家にいる時間が短いことも多かったのです。
自分が優位でないと気が済まない幼なじみ
幼なじみとの再会から数日後――。
後で知ったことですが、夫はSNSで新居計画を匂わせる投稿をしていたうえ、共通の知人にも見栄を張って話していたようで、彼女はそこから私たちの家が高額な注文住宅であることや、夫の勤め先まで把握したようでした。
「あんたみたいな地味な女が、どうやってあんなエリートで高収入な旦那を捕まえたのよ?」「1億円の家なんて、あんたには不釣り合いじゃない?」
わざわざ電話をかけてきて、“忠告”と称して私にひどい言葉を浴びせかける彼女。彼女の目には、うちの夫が莫大な富を築き、私に贅沢な暮らしをさせている完璧な大黒柱のように映っているようでした。実際は共働きなのに……。
「夫とは、たまたま気が合っただけだよ」「土地代も含めてだから、そこまで大きな家じゃないよ?」
彼女の言葉には明らかに嫉妬と見下しの感情が混じっていましたが、私は曖昧に濁すだけに留めました。真っ向から反論したら、きっともっとひどいことを言われる。過去の経験から、私はただただ波風を立てないように気を配るだけでした。
その私の保身が彼女の言動を増長させ、夫を変えてしまうことになってしまうとは、そのときは思いもしなかったのです。
一方的な離婚宣告
それから数カ月後。無事に新居に住み始めることができ、これからも順風満帆な生活を送っていくのだろうと思っていた矢先のことです。
夫の帰りが不自然に遅くなることが増えました。さらに夫はスマートフォンの通知に異常なほど敏感になり始め、お風呂にもトイレにもスマートフォンを持っていくようになりました。私の違和感が膨らんでいったのは言うまでもありません。
そしてある夜、夫は唐突に私にこう言ったのです。
「お前と一緒にいると、なんか居場所がないんだよ」
「お前は何でも一人でできるだろ。俺がいなくても困らないじゃないか」
「……もう、別れてくれ」
私は涙を堪えながら、別れたくない気持ちを伝えました。しかし、夫は聞く耳を持ってくれませんでした。
「……浮気、してるの? もうほかに、いるの?」
そう聞くと、夫は目をそらしたまま小さくうなずき、私の幼なじみの名前を挙げたのです。
「彼女はちゃんと俺を頼ってくれるし、すごいって言ってくれる」
「お前といると、いつも俺のほうが足りないみたいで……しんどかった」
そんな言い訳をされても、浮気を容認できるはずがありません。私が家庭を支えるために、日々仕事や家事に奔走している間に、夫と幼なじみは密会を重ねていたのです。
「……ちょっと、時間をちょうだい」
そう言って、新居の自室へ引きこもった私。夫の目には、私への愛情なんてかけらも残っていませんでした。その晩は一睡もできませんでした。
その3日後――。
私は仕事で出張先に来ていました。無事に商談もまとまり、ホテルに戻って一息ついていると、幼なじみから唐突にメッセージが届いたのです。
「あんたの荷物はまとめておくから。帰ってきたらそれ持って、とっとと消えて」
そのメッセージには、新居の真新しいソファで、夫と密着してくつろぐ彼女の写真が添えられていました。
その写真と短い文章を見た瞬間、全身の血の気が一気に引いていきました。指先は氷のように冷たくなり、小刻みに震えていました。
信じていた家族に裏切られ、ようやく手に入れた私の居場所を奪われ――あまりの理不尽さと二人への生理的な嫌悪感で、私はその場に崩れ落ち、ただ浅く荒い呼吸を繰り返すことしかできませんでした。
しばらくそうしていると、だんだんと頭がクリアになってきました。指先ももう震えてはいません。心の中には怒りでもなく、悲しみでもない、ただただ虚しさだけが残っていました。
身を起こしてベッドに腰かけ、私はこれから何をすべきかを考えました。そして、無心でスマートフォンを操作し、今までに幼なじみから送られてきた暴言や写真をスクリーンショットで撮影。念のため、クラウドにバックアップを保存しておきました。
続けて、知り合いの弁護士に電話して、相談の予約を入れました。あまりにも硬く無機質な私の声に、弁護士も驚いていたようです。
やることをすべて終えて、私はベッドに力なく横たわりました。今までの結婚生活はなんだったんだろう……と、また虚しさが心を占めてきましたが、「このままじゃ終われない」と自分に言い聞かせ、気持ちを奮い立たせました。
突きつけられた現実と決別
出張期間が終わるとすぐに、私は迷いなく新居へ向かいました。玄関を開ける前に、スマートフォンのボイスレコーダーを起動し、上着のポケットに忍ばせました。
リビングでわが物顔でくつろいでいた幼なじみは、私を見るなり勝ち誇ったような、底意地の悪い笑みを浮かべました。
彼女は私がショックで泣いてすがりつくとでも思っていたのでしょう。これ見よがしに腕を組み、私を鼻で笑いながら堂々と宣言しました。
「悪いけど、あんたの夫は私を選んだのよ」
「1億円の家に住むのは私! あんたの居場所なんてないから!」
「……ローン払ってるの、私だけど」
「え?」
彼女の顔から、文字通り表情が抜け落ちました。甲高い笑い声が途切れ、半開きの口から間抜けな空気が漏れるだけです。
「この家、私が買ったの。ローンは私の単独名義よ」
私が静かに告げると、彼女は理解できないというように、ひきつった顔で首を横に振りました。
私は彼女の目の前に、登記事項証明書と、住宅ローン契約の名義がわかる書類を置きました。
「私、会社を経営しているの」
「この家は土地代込みで高額だった。だから住宅ローンの審査では、夫の収入だけでは希望額に届かなかった」
「自己資金と返済計画を出して通せたのが私だったから、ローンも登記も私の単独名義」
「……もちろん、婚姻中に買った家だから、離婚になれば清算の話は別に出てくる。そこはわかってる」
「でも、“欲しい”って言うなら話は簡単。財産分与についてきちんと話し合ったうえで、残りのローンを夫が自分名義で借り換えるだけ」
「彼は周りに『俺が建てた』って話していたみたいだけど、実際は見栄を張っていただけ」
「家のことも生活のことも、ほとんど私が回していたの」
彼女にとって私は格下の人間。その私がこの家を買えるくらいの高収入であること、そして略奪した男がただの見栄っ張りだったこと。彼女は「信じられない」と言ったきり、青ざめた顔で小刻みに震えるだけでした。
しばらくして帰宅した夫も、テーブルの上の書類を見てすべてを悟り、顔面蒼白になりました。しかし、夫は最後まで「俺の家だ!」「今さら家を手放すなんて……周りに何て言えばいいんだ!」と世間体ばかりを気にして食い下がるので、私は冷たく言い放ちました。
「いいわよ、どうしても家が欲しいなら譲る手続きには応じる。でも、残りのローンをあなたが引き受けるのが条件。金融機関の審査を通して、あなた自身の名義で借り換えをしてね」
その言葉に、夫は息を呑み、絶望で顔を醜く歪ませました。彼自身の収入でそれが不可能なことは、彼自身が一番よくわかっているはずです。
たしかに夫は良い大学を出て、地元では名の知れた企業に勤めていますが……問題を起こして閑職に。給料が入ると、飲みや遊びで使ってしまうため、貯金だってほとんどないのです。
「今後の連絡は弁護士を通すから。近いうちに、どうするか決めておいてね」とだけ告げ、私はその場を後にしました。
その後――。
私は弁護士を通して離婚に向けた話し合いを進め、正式に離婚が成立しました。あわせて、不貞行為に対する慰謝料の請求と、新居からの退去について書面で通知しました。
元夫は諦めきれなかったのか、ローンの借り換え審査をしていたようです。当然ながら審査には通らず、二人は指定した期限までに新居から退去しました。私への慰謝料の支払いもあり、生活はかなり苦しくなったようです。その後、共通の知人から現在は幼なじみの実家に身を寄せていると聞きました。
二人の退去後、私はハウスクリーニングを依頼しました。清掃後に再び新居に足を踏み入れましたが……一人でここに住む気にはなれませんでした。立地も良く、ファミリーで住んでも十分な広さがあるので、賃貸に出そうと考えています。
◇ ◇ ◇
弁護士を通して聞いた話ですが、元夫は私が経営者で、元夫より私の年収が高いことを不満に思っていたそうです。「もし、私が仕事を辞めていたら」「もし、私が夫より稼ぎが少なかったら」と思わないわけではありません。しかし、仕事を諦めていたら、私らしく生きることは難しかったと思います。
これからは、ますます会社を盛り立てつつ、より自分の好きなように生きていこうと思っています。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
いかがでしたか?
今回は、幼なじみに夫を奪われた女性たちが、自分の力で人生を立て直していくエピソードをご紹介しました。
幼なじみという関係には、昔を知っているからこその近さがあります。けれど、なかにはその距離感に甘えて、遠慮のない言葉で見下してきたり、相手の家庭に踏み込んできたりする人もいるようです。幼なじみたちは、夫を奪えば相手の暮らしや立場まで手に入ると思っていたのかもしれません。けれど、表面だけを見て勝ち誇っても、その生活を支えていた努力や才能、収入まで奪えるわけではありません。
身近な相手に裏切られるのはつらいことですが、それで自分の価値まで失うわけではありません。悔しさを抱えながらも、自分の力や好きなことに目を向け、新しい人生を築いていく強さを大切にしたいですね。