先日の私の誕生日。前年は夫がサプライズで特注ケーキを買ってきてくれたこともあり、今年も少し期待しながら帰りを待っていました。
ところが、その夜遅くに帰宅した夫の隣には、見知らぬ女性が立っていたのです……。
私の誕生日に現れた、夫の幼なじみ
驚いた私は、「失礼ですが、どちらさまでしょうか?」と女性に尋ねました。すると女性は笑顔でこう答えたのです。
「初めまして。あなたの旦那さんの幼なじみです!」
「今は友だち以上恋人未満ってところかな♡」
耳を疑いました。夫は「冗談言うなよ~」と言いながらも、まんざらでもない様子。
結婚して3年、夫から一度も名前を聞いたことがなかった幼なじみ。夫によると、彼女は小学生のころからの同級生で実家も近く、昔から家族ぐるみの付き合いがある相手とのこと。
その幼なじみは「奥さんの誕生日だから一緒にお祝いしたくて」と言い、夫とケーキを買ってきたそうです。
なぜ見知らぬ女性と3人で自分の誕生日を祝わなければならないのか……。納得できませんでした。結局その日、夫の幼なじみの女性はわが家で夜遅くまで飲食を楽しみ、満足そうに帰っていったのです。
休日にも出没する夫の幼なじみ
数日後の休日、夫と家具を見にショッピングセンターへ出かけた私。すると到着した途端、夫が「待ち合わせしている人がいる」と言い出しました。
嫌な予感がした次の瞬間、現れたのはやはりあの幼なじみでした。
「奥さん、あんまり家具選び得意じゃなさそうだから、私が選んであげる!」
そう言って当然のように買い物へ加わり、夫も彼女と楽しそうに話しながら歩き始めたのです。
とうとう我慢できなくなり、「夫との距離、近すぎませんか?」と伝えた私。すると彼女は、一瞬不思議そうな顔をしたあと、笑ってこう言いました。
「なんでそんなに怒ってるの?」
「幼なじみ同士、仲良くして何が悪いの?」
さらに夫まで、「せっかく俺たちのために時間を作ってくれてるんだから」と彼女をかばったのです。
その瞬間、私は確信しました――この2人は、ただの幼なじみではない、と。
私が用意した計画
それからすぐ、私は探偵へ調査を依頼。探偵の調査報告によると、夫と幼なじみは成人してから疎遠になっていたようですが、数カ月前に同窓会で再会し、不倫関係に発展したようです。
「幼なじみ」という関係性なら怪しまれないと高を括り、妻公認で堂々と会うために、わざわざ私の前へ現れたのだと悟りました。
二人がホテルへ出入りする写真など、不貞を裏付ける証拠もそろったため、私はある計画を実行することに。手はじめに、夫にこう提案しました。
「昔から家族ぐるみの付き合いなら、この機会にお茶会を開かない?」
「あなたのご両親と幼なじみさんのご両親を呼んで、みんなでゆっくり話しましょう」
「私もあなたたちの話、もっと聞きたいし……」
私がようやく2人の関係を受け入れたと思ったのでしょう。夫は「それいいな!」と大喜びで話を進め、義実家でお茶会が開かれることになりました。
両親の前で明かされた真実
当日、義実家には私と夫と幼なじみ、そして義両親と夫の幼なじみの両親が集まり、和やかな雰囲気でお茶会が始まりました。
幼なじみは相変わらず上機嫌で、「私たち、小さいころから本当に仲良しなんですよ」と得意げに私に向かって話しています。義両親と幼なじみの両親もにこやかにうなずいていました。
そして全員がお茶を飲み終えたころ、静かに立ち上がった私。
「今日は皆さんにお集まりいただいた理由があります」
そう言って探偵の調査報告書と、弁護士を通じて作成した慰謝料請求書をテーブルへ並べました。
「幼なじみさんは『友だち以上恋人未満』とおっしゃっていましたが、実際には不貞関係でした」
「今日は双方のご家族の皆さんに事実を知っていただいたうえで、離婚と慰謝料についてお話ししたいと思います」
一瞬で顔色が真っ青になり、言葉を失った夫と幼なじみ。報告書を見た義両親と幼なじみの両親はショックを受けながらも、「こんなことをしていたのか!」と2人を厳しく叱責しました。
夫と幼なじみはお互いに責任をなすりつけ合い、お茶会はあっという間に修羅場に……。このままではらちが明かないと思った私は、「今後の手続きは弁護士を通して進めます」とだけ伝え、その場を後にしました。
その後、弁護士を通じて離婚が成立。不貞行為に対する慰謝料も、夫と幼なじみの両方から支払われました。
「幼なじみだから」という言葉を理由に、配偶者が不快に感じる距離感を正当化することはできません。信頼を裏切る行動は、いずれ必ず明らかになります。
夫と幼なじみは、自分たちだけは隠し通せると思っていたのでしょう。しかし、最後に残ったのは、家族からの信頼を失ったという現実だけでした。
幼なじみという言葉を都合よく利用して私を欺いた2人とは、もう一切関わっていません。当時は裏切られた悲しさでいっぱいでしたが、自分を大切にする決断をして本当によかったと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。