軽い気持ちで受けたクアトロ検査
妊娠当時、私は36歳で出産時には37歳でした。出産時の母親の年齢が高いとダウン症候群などの出産率も高いと聞いていて、漠然とした不安感がありました。
そんなとき、通院している産院で「クアトロ検査が受けられます」という貼り紙を見つけたのです。値段もそれほど高くなく、血液検査だけでおこなえるというのも魅力的でした。
まさかの陽性結果
クアトロ検査をした結果はまさかの陽性でした。医師から陽性の結果を告げられ、羊水検査をどうするか聞かれました。続いて羊水検査には破水のリスクがあると説明されたときには、「受けません!」と言って号泣……。
それまでの健診で一度も異常を指摘されたことがなく順調だったこともあり、まさか陽性の結果が出るとは思いもよらず、ただ陰性の結果を見て安心したかっただけの自分に気づきました。
真剣に悩んだ結果…
その後、どうするかは保留にし、一度帰宅しました。夫にも検査結果を伝え、もし子どもがダウン症候群だった場合、自分たちに育てられるのか? きょうだいがダウン症候群だった場合、長男にどんな影響があるのか?と話し合いました。
その結果、私の気持ちはもちろん、夫の意見や2歳になる長男の言葉の遅れで発達に不安があったことも考え、羊水検査を受けることにしました。
羊水検査は陰性
検査の日、私はとても緊張していて、少しでも動けば破水してしまうのではないかと怖くて仕方ありませんでした。検査自体はすぐに終わりましたが、その後もおなかに刺激を与えるのが怖くてずっと布団で横になっていました。結果は陰性で、おなかの子どもが男の子であることも判明しました。
クアトロ検査を軽い気持ちで受けたのが間違いでした。ただ漠然と「不安なので安心したい」という理由で安易に受けたことを後悔しました。しかし、当時の周りの環境や夫の意見、自分の気持ちを考え羊水検査を選択したことに後悔はありません。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り、施行されます。
「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。
原案/仲本まゆこ
作画/やましたともこ