「社長なのにボロ車?」彼女の本音がさく裂
20代後半で起業した私は、少しずつ軌道に乗り始めた会社を必死に守りながら、唯一の趣味である車にも情熱を注いでいました。乗っていたのは、ずっと憧れていた年代モノのスポーツカー。見た目は少し古びていましたが、こまめにメンテナンスを重ね、大切に乗り続けていました。
しかし、わかりやすいブランド物にしか興味がない当時の彼女には、その価値がまったく理解できなかったようです。ある日のデート中、彼女は突然、不満を爆発させました。
「社長だって言ってたから期待してたのに、こんなボロ車しか買えないなんて嘘つき! 恥ずかしくて友だちにも紹介できない!」
「これは希少な車で……」と説明しようとしても、彼女は聞く耳を持ちません。「貧乏人はイヤ!」と一方的に見限られ、別れを告げられてしまいました。
「まだそのボロ車?」3年ぶりに再会した元カノ
それから3年。事業は順調に拡大し、私は相変わらずあのスポーツカーを相棒に、充実した日々を送っていました。
ある休日、お気に入りのドライブコースにある駐車場で休憩していると、見覚えのある女性から声をかけられました。なんと、3年前に私を振った元カノです。隣には、恋人らしき男性が立っていました。
元カノは私の顔を見るなり、隣に停めてある車を指さし、鼻で笑いました。
「え、嘘でしょ!? まだそのボロ車に乗ってるの? 相変わらず貧乏くさいわね」
私は反論する気にもなれず、ただ苦笑いするしかありませんでした。
「ボロ車」の正体を知り、絶句する元カノ
ところが、車好きらしい元カノの彼氏は、私の車を食い入るように見つめていました。そして、震える声でこう言ったのです。
「おい、お前……これのどこがボロ車なんだよ! この車、今の相場なら1,000万円以上で取引されることもあるんだぞ!」
その言葉に、元カノはポカンと口を開けて絶句。「え……? 1,000万円……?」とつぶやいたきり、固まってしまいました。彼氏はさらに、あきれた顔で元カノを問い詰めます。
「車の価値も知らずに、見た目だけで人をバカにしたのか? 前から人を持ち物で判断するところがあると思っていたけど、さすがに引くよ」
手のひらを返した元カノに突きつけたひと言
まさかの彼氏からの説教に、元カノはパニック状態。
「ち、違うの! 私、昔から彼には将来性があるって感じていたし……!」と、焦った様子で私のほうを見ながら、見え透いた嘘で取り繕おうとしました。そんな彼女を見て、私は静かに言いました。
「君が見ていたのは、俺自身じゃなくて、持ち物や肩書ばかりだったんだね」
元カノは何も言い返せず、顔を真っ赤にしてうつむきました。彼氏もあきれ果て、冷ややかな視線を送っています。
私はそのまま愛車のエンジンをかけ、心地よい重低音を響かせながら、2人を残して颯爽と走り去りました。
◇ ◇ ◇
車の価値を知らなかったことよりも、見た目や肩書だけで相手を判断し、平気で見下してしまう元カノの態度に問題がありますよね。人それぞれ、大切にしているものや譲れないこだわりは違うもの。すべてを理解できなくても、相手の思いや価値観を尊重し、わかり合おうとする姿勢を大切にしたいですね。
【取材時期:2026年7月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。