娘がサンタさんに赤ちゃんをお願い!?
次女は小さな子が好きで、幼稚園のお友だちの妹をよくかわいがっていました。私の友人が歳の離れた妹を出産したこともあり、「どうしてうちには赤ちゃんがいないの?」と言うように。
次女が年長のとき、クリスマス前にサンタさんへ何をお願いするか悩んでいました。尋ねると、「サンタさんに赤ちゃんを頼むか、おもちゃを頼むか考えている」という答えが……。本当に赤ちゃんが欲しいと思っているのだと気づき、びっくりしました。わが家は経済的にも子どもは2人だと思っていましたが、このことをきっかけに、もう1人いるともっと楽しいだろうなと思うようになりました。
3人目ができた喜びも束の間、早産に
何となく「子どもが3人いるといいよね~」と思うようになったころ、第三子を妊娠。娘たちに伝えると、とっても喜んでくれました。しかし、妊娠28週に入ったころ、切迫早産から早産になり、三女はNICUに入院となりました。その病院ではママとパパ以外の面会には制限があり、窓越しで面会することしかできません。「早く上の子たちに抱っこさせてあげたい」と思う日々が続きました。
幸い三女は順調に成長し、生後100日で退院。ようやく三女を抱っこできる日、娘たちは小学校からダッシュで帰ってきました。初めて抱っこしたときの娘たちの笑顔は忘れられません。
歳の離れた姉妹でよかったこと
三女は、長女とは10歳、次女とは7歳、年齢が離れています。上の子がお風呂に入れたり、ごはんをあげたりするのをサポートしてくれるので、私はとても助かっています。上の子ができないことと言えば、うんちのおむつ替えと寝かしつけくらい。いろいろ頼んでしまうので、我慢させていることもあるかもしれませんが、何よりかわいがって、一緒に遊んで笑っている姿はとても微笑ましいです。
「育児が終わらなくて大変ね」「お金がかかるわよ」などと言われることもありますが、今の幸せな瞬間はほかの何にもかえられないと思います。
三姉妹で楽しそうに笑い合う姿は本当にかわいくて、幸せを感じる瞬間です。上の子たちは三女のことを「とにかくかわいくてたまらない!」と言っています。
イラスト/マメ美
監修/助産師REIKO
著者:小林更紗
中1・小4・2歳の三姉妹の母。通関士資格保有。長女が小学生になるタイミングで、勤めていた通関業者を退職。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。