フランクな物言いに抱いた違和感
ある日、日用品を買うために近所のお店へ行きました。似たような商品がいくつも並んでいたため、どれを選べばよいかわからず、近くにいた若い店員に声をかけました。私が商品の違いを尋ねると、店員はパッケージを見比べながら、「それなら、こっちでいいんじゃないですか。たまにしか使わないなら、これで十分ですよ」と答えました。
説明の内容はわかりやすかったのですが、「こっちでいいんじゃないですか」という少し投げやりにも聞こえる言い方が気になりました。自分より年上の客に対して、もう少し丁寧な言葉を使ってもよいのではないかと思ったのです。
店員に悪気がないことはわかっていましたが、最初に抱いた違和感から、私は少し身構えながら話を聞いていました。
親身になって選んでくれた
ところが、その店員はすぐに商品を勧めるのではなく、「どのくらいの頻度で使いますか」「ご自宅で使うものですか」と、私の用途を細かく聞いてくれました。私が「たまに使う程度です」と答えると、店員は最初に見ていた商品ではなく、少し安い商品を手に取りました。
そして、「それなら高いほうじゃなくても、これで十分だと思います。使い方も簡単ですよ」と説明してくれたのです。店員は高い商品を勧めるものだと思っていた私は、少し驚きました。売り上げよりも、私に必要なものを考えて選んでくれていることが伝わってきたからです。
さらに、使う際の注意点や保管方法についても、実際の商品を見せながら丁寧に教えてくれました。話し方は親しみのあるものでしたが、接客そのものはとても誠実でした。
帰り際にかけられたひと言
店員のおかげで納得して商品を選ぶことができ、私はお礼を言って会計へ向かいました。買い物を終えて店を出ようとしたとき、先ほどの店員が私に気付きました。そして笑顔で、「外、雨が降っているので、気を付けて帰ってくださいね」と声をかけてくれたのです。
その言葉を聞いた瞬間、私は最初に店員の話し方だけで「失礼な人かもしれない」と決めつけていたことを恥ずかしく思いました。たしかに、私が慣れている接客の言葉遣いとは少し違っていました。しかし、その店員の言葉には、形だけの丁寧さではない温かさがありました。
まとめ
礼儀や言葉遣いは、人と接する上で大切なものです。しかし、それだけを見て相手の人柄まで判断してはいけないのだと感じました。若い世代の距離感や話し方に戸惑うことがあっても、そこに込められた気づかいや誠実さに目を向けることも必要です。表面的な言葉だけで決めつけず、相手の行動を見ることを大切にしたいと思った出来事でした。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:松崎和也/60代男性・無職
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年7月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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