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「洋服を買うなんて、何十年ぶりかしら!」…3日前にも買ったはずですが #母の認知症介護日記 343

「母の認知症介護日記」第343話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

昔から寒がりで冷え性の母・あーちゃん。自宅では、寝るときにあんかを愛用していましたが、施設では暖房器具を部屋に持ち込めないルールのため使えません。そこで、ワフウフさん姉妹は、足が冷えないとうたっているハイソックスを履かせて、大きなカイロを毛布と布団の間に入れ、パジャマを今よりも温かいものに替えて……と、いろいろと対策をしています。ハイソックスは、お出かけ中に履いていたあーちゃんが何度も「温かい!」と言ったので、ワフウフさんは張り切って追加で買おうとしたのですが……。翌日、姉・なーにゃんが面会に行ったときには、ハイソックスの存在すら忘れている状態でした。その後、改めてワフウフさんがハイソックスの話題を振ってみたところ、今度は「施設は家と違って温かいから、いらない」と言われてしまい、寒いのかどうかわからずに、ワフウフさんは困惑してしまうのでした。

日常的にウィッグを使うことが減ったあーちゃんのため、ワフウフさん姉妹は、帽子を買ってあげました。実は昔、長兄に「おまえはブスだから帽子が似合わない」と言われて以来、帽子がトラウマになっていたあーちゃん。最初は「いらない」と言っていたものの、試着するうちに気が変わったようで、まんざらでもない様子でお買い上げ。しかし数日後、「私、夫にブスだから帽子は似合わないって言われたのよ! 絶対にかぶりたくないわ!」と、なぜか父の発言にすり替わりトラウマが復活してしまいました。最近のあーちゃんは、こんなふうに言うことややることがコロコロ変わり、ワフウフさん姉妹は翻弄されています。それでも「甘いものが食べたい」というのは、常にブレることがないので、不思議です。

 

買ったそばから忘れていく

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

一緒に出かけていたとき、洋服を欲しがったあーちゃん。セール中だったこともあり、買うことに。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

あーちゃんは「洋服を買うなんて、何十年ぶりかしら!」と大喜び。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

何十年ぶり……!? あーちゃんが欲しがったときには、頻繁に買ってあげているはずですが。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

それから3日後。今度は、姉・なーにゃんと出かけて、洋服を買ったあーちゃん。またもや「何十年ぶりかしら!」と言っていたそうで……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

なーにゃんが、3日前に私と洋服を買ったばかりだと伝え、私がなーにゃんに送っていた、そのときの写真を見せました。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

そこには、うれしそうに洋服を見せるあーちゃんの姿がありましたが……。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

どうやら、ピンときていない様子。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

ちなみに、その日なーにゃんと買った洋服も……。

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

買ったそばから、その存在を忘れていたようです。

 

 

母の認知症介護日記/ワフウフ

 

私と買い物をしているときにも、買うつもりの洋服を手に持って「もう洋服は買わないわ!」と言う始末。言っていることとやっていることが、ちぐはぐになっています。

 

 

先日、出かけていたときのこと。あーちゃんが洋服を欲しがりました。値段を見ると、セールでかなりお得だったので、買うことに。あーちゃんは大喜びしていたのですが、「洋服を買うなんて、何十年ぶりかしら!」という言葉に耳を疑いました。施設に入ってから、あーちゃんのお金はすべて預かってはいるものの、あーちゃんが欲しがったものは、洋服も含めて頻繁に買ってあげているはず……。そんなに悲しい生活をさせているつもりはないのですが。

 

しかし、せっかく買ってもまったく記憶に残らないのが、今のあーちゃん。もちろん、新しいものも覚えられないので、見覚えがないものが部屋にあったとしても「自分の部屋の引き出しに入っているから、自分のものだろう」くらいの認識なのだと思います。実際に「何十年ぶりかしら!」という発言から3日後、今度は姉・なーにゃんと一緒に洋服を買ったのですが、またもや「洋服を買うなんて、何十年ぶりかしら!」と言っていたようです。

 

なーにゃんは、その場で「ワフウフと、3日前に洋服を買ったばかりじゃない」と言ってくれましたが、本人はピンとこない様子だったようです。そして、その日になーにゃんと買った洋服のことも「あら……? これ、何かしら?」と不思議そうに見つめ、「これは、なーにゃんがくれたの?」と聞いたそうで、買ったそばから記憶が曖昧になっていました。買うと決めた洋服を握りしめながら「私はもう洋服は買わないわ!」なんて言うこともあり、頭の中と行動がちぐはぐです……。

 

--------------

 

洋服を買って喜んでいる姿を見てからすぐ、洋服の存在すら忘れている姿を見ることになるのは悲しいものです。あーちゃんは忘れてしまったとしても、ワフウフさん姉妹があーちゃんの喜んでいる姿をしっかり覚えていてあげてほしいですね。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

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この記事の著者
著者プロファイル

マンガ家・イラストレーターワフウフ

昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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