謝るのが当たり前だった私
私は昔から、人に何かを頼むときには「すみません」と言うのが当たり前だと思っていました。職場でも、「すみません、この資料を確認してもらえますか」「すみません、今日は先に失礼します」など、気付けば1日に何度も口にしていました。
相手への気づかいを示す言葉ですし、失礼にならないためにも必要だと思っていたのです。周囲にも同じような人が多く、特に違和感を持ったことはありませんでした。
若手社員から出た意外な提案
そんなある日、若手社員が雑談の中で、「うちの職場、『すみません』が多すぎませんか」「悪くないのに謝るんですか?」と言いました。さらに、「悪いことをしていないときは、『ありがとうございます』に置き換えてみませんか」と提案したのです。
例えば、「手伝ってもらって、すみません」を「手伝ってくれてありがとうございます」にするというものでした。
私は最初、「言葉遊びみたいなものでは?」と思いました。しかし、若手社員が「謝られるより、お礼を言われたほうがうれしくないですか」と話すのを聞き、試してみるのも悪くないと思いました。
「ありがとう」で空気が明るくなった
それから私も、必要のない場面では「すみません」を減らしてみることにしました。「すみません、待たせてしまって」ではなく、「待っていてくれてありがとうございます」。「すみません、お願いします」ではなく、「助かります。お願いします」といった具合です。
すると、自分でも驚くほど会話の印象が変わりました。相手からも「いえいえ」と謝罪を打ち消すような返事ではなく、「こちらこそありがとうございます」と返ってくることが増え、以前より会話が明るくなったように感じたのです。
もちろん、本当に迷惑をかけたときには謝る必要があります。ただ、何でも反射的に謝っていた自分に気付くきっかけにもなりました。
まとめ
若い人の提案には、ときどき「今までと違うな」と驚かされます。しかし、今回のように実際に試してみると、職場の居心地を少しよくするヒントが含まれていることもあるのだと感じました。長年身に付いた言葉遣いを急に変えるのは難しいものです。それでも、「すみません」と言いそうになったとき、「これは『ありがとう』に変えられないかな」と考えることが、今では私の小さな習慣になっています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:伊藤かな/50代女性・派遣社員
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年8月)
※一部、AI生成画像を使用しています。
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