子どもの安全に配慮しているつもりでも、ちょっとした気のゆるみで大きな事故につながってしまうこともあります。子育て中の私も、子どもの安全には気を配っていたつもりでしたが、時が経つにつれてつい油断してしまうことも……。そんなときに起きてしまったヒヤリとしたできごとを、状況別に3例ご紹介します。
ハイローチェアからの落下
子どもをハイローチェアに乗せるとき、最初のころはどんなに短い時間でも必ずしっかりとベルトを付けていました。「ベルトをせずに乗せるなんてありえない!」とすら思っていたのに、いつの間にか「ちょっとだけなら……」と短い時間の場合はベルトを使わないことも……。
子どもの腰がすわったころだったので自分で起き上がり、そのまま前に倒れて顔から落ちてしまいました。幸いなことに怪我はありませんでしたが、大怪我をしてしまう可能性も十分にあります。それ以来はどんなに短い時間でもベルトを必ず付けています。
床に落ちていた〇〇をぱくり
私がごはんを作っているときのこと、子どもの「おえっおえっ」という苦しそうな声が聞こえてきました。急いでわが子の口の中を見ると、私が机に放置してしまっていた留め具のモールが子どもののどに引っかかっていました。どうやらモールは机の上から床に落ちていたようです。
モールはなかなか取れず、本当に焦りましたが、何とか手で取り出せてその場は落ち着きました。誤飲につながりそうなものはすべて手の届かないところに置き、床にも誤飲につながるものがないか、よく確認しなければならないと改めて感じました。
放置したかばんから取り出した小銭をなめなめ
お出かけから帰ってきて、私はかばんを開けたまま放置していました。すると、気付かぬうちに、子どもがかばんから財布を取り出し、小銭をなめて遊んでいました。
完全に口には入れていなかったのですぐに返してもらい、事故は起こりませんでしたが、もし小銭を飲み込んでいたらと思うとヒヤリとした場面でした。お出かけから帰ってきたら、かばんの口をしっかり閉じ、さらに手の届かないところにしまうほうが安全だと反省したできごとでした。
3つの例のように、育児に慣れてきたころのちょっとした油断から、わが子を危険にさらしてしまいました。身近に潜む危険には十分気をつけたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:白木あい
2歳の男児の母。保育士・幼稚園教諭の資格を取得。保育士として勤務後、出産を機に退職し、専門知識や子育て経験をもとに記事執筆をおこなう。