さっき行ったのにまたトイレに行きたい!
「頻尿」という言葉は知っていましたが、正直、高齢者が悩む症状だと捉えており、更年期を迎えるまでは特に意識したことはありませんでした。
それが3年前に50歳で閉経を迎えてから、尿意を覚える間隔が短くなったように感じ始めました。最初は、「あれ、さっきトイレに行ったばかりなのにまた行きたい!」と感じることが多くなった程度でしたが、徐々にトイレに行く頻度が増えていったのです。
そのうちに、以前はオフィスでトイレに行くのは1日2回程度だったのが、今では午後だけで5回も行くようになりました。私が働いているオフィスが入っているビルのフロアには他の会社も入っているのですが、トイレの数が足りていないのか、運が悪いとトイレ待ちの列ができていることも。
そうなると、オフィスからトイレに行って帰ってくるだけで10分くらいかかってしまうこともあり、仕事が何度も中断されて生産性が落ちてしまいます。
社内会議の場合は途中で抜けてトイレに行くことができますが、お客さまとの商談中は中座できないため、トイレを気にし過ぎて商談に身が入らないことも……。頻尿を意識してからは、必ず商談前にトイレに行く時間を持てるよう、早めに客先に到着するようにしました。
夜中もトイレに行きたくて目が覚めるように
私の頻尿問題は寝ているときにも発生するようになり、毎晩夜中に2回は目が覚めてトイレに行くようになりました。若いころは一度寝たら朝までぐっすり眠れるタイプだったのに、この変化には「おばあちゃんになったみたい」と少々落ち込みました。
さらに困ったのは、トイレに行く回数が増えただけでなく、「今すぐトイレ!」というような急な尿意を感じるようになったことです。それはすぐにトイレに行かないと失禁してしまいそうなレベルの尿意。何かきっかけがあったわけでもなく、急にこのような症状が現れるようになりました。
そのため友だちと遊びに行ったり、旅行に行ったりするときにトイレが気になって緊張するようになりました。
とりあえずの対応策は、外出中にトイレを見たら入るようにすること。映画やライブの前には必ずトイレに行く。バスツアーでは休憩ごとにトイレ。レストランや居酒屋ではトイレに行ってから会計。電車に乗る前には1本遅らせてでもトイレに寄る。50歳を過ぎて人前で粗相することのないように必死になりました。
頻尿は更年期と関係することも
頻尿の症状が続いていたので、ある日、対策を調べようとネットで検索しました。すると、更年期以降には、頻尿や急な尿意などの排尿症状が増えることがあると知りました。
調べたところ、過活動膀胱は、急に起こる我慢しにくい尿意(尿意切迫感)を必須とし、頻尿や夜間頻尿などを伴うことがある状態だと知りました。ただし、急な尿意があるだけで過活動膀胱と断定できるわけではありません。これを読んで、私の頻尿や強い尿意にも、更年期に伴う体の変化が関係しているのかもしれないと思いました。
さらに調べると、過活動膀胱の行動療法の一つに、尿意を感じてもすぐには排尿せず、無理のない範囲で少しずつ排尿間隔を延ばす「膀胱訓練」があると知りました。頻繁にトイレへ行っていた私にとっては、意外な方法でした。最初は5分、次は10分というように、無理のない範囲で少しずつ排尿間隔を延ばし、尿をためる機能を高めていくことを目指す訓練だそうです。
この訓練を知ってからは、自宅にいるときやオフィスで事務仕事をしているときなど、可能な場合に、無理のない範囲で少しずつ排尿間隔を延ばすようにしてみました。ただし、強い尿意があるときは無理に我慢しないようにしています。
まとめ
膀胱訓練に4カ月ほど取り組んでいますが、現在も頻尿は続いています。しかし、更年期には頻尿などが現れることもあると知ったことで、友人と出かけるときには、「更年期になってからトイレが近くなったの」と正直に伝えられるようになりました。そうすることで同年代の友人たちは理解してくれ、遠慮なくトイレに立ち寄ることができるようになりました。
高齢者の問題だと思っていた頻尿が、更年期以降の女性にも起こり得ると知り、加齢や閉経が自分の体に及ぼす影響を改めて感じました。なんとなく泌尿器系の症状は恥ずかしいという気持ちがありましたが、症状が続いて仕事や睡眠にも影響しているため、自己判断で更年期によるものと決めつけず、医療機関への相談も考えながら、自分に合った対処法を見つけていきたいと思います。
医師による解説:頻尿や強い尿意はまず受診を
頻尿や強い尿意に悩んでいる場合は、まずは泌尿器科を受診してください。早めに受診することで、原因に応じた適切な治療につながります。この方の症状からは過活動膀胱が疑われ、膀胱訓練が有効な可能性があります。ただし、頻尿や強い尿意はほかの病気でも見られるため、自己判断だけで続けず、医師の診断やアドバイスに沿って取り組むと安心です。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※AI生成画像を使用しています
監修:窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)
著者:鈴木 たえこ/50代。更年期と戦いながら外資系企業で働く営業ウーマン。若い子に置いて行かれないように必死で頑張るも、年齢のせいか最近は物覚えの悪さに拍車がかかり、厳しい毎日。家族は夫と猫1匹。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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