ベビーカレンダーをご覧のみなさま、こんにちは。高齢育児中のイラストレーター、やましたともこでございます。
長女N子が保育園に入り、それと同時に、親である私たちも保育園という今までは接点のなかった世界で「園児の親」というポジションでのデビューをしました。
デビューしたといっても、毎日毎日、保育園に送っていって連れて帰る、家では育児日記的な何時に寝て何時に起きて何を食べて何をして遊んだかなどなどの0歳児用の日記を書いて保育園に毎日提出する、といった程度でデビューした気になっていました。
そんなある日、N子と同じ0歳児クラスのたまに見かけるクールなお母さんが、保育室で「よそのおばはんきたで〜」べろべろべろべろ〜!と元の彼女の姿からは想像もできない体を張った超ワイルドな一芸(に見えた)を子ども相手に披露していたのです。しかも、自分の子どもだけではなく、N子を含む他の子どもたちにも……。
正直、私はカリスマ的にダメ人間なので保育園にいるN子以外の子どもたちのことを、当時は、自分とは違う世界の生き物くらいに思っていました。ほんまごめん。
その彼女の子どもへのあらわな姿は、その石ころのように冷たい心を持った私にとってはあまりに衝撃的でとてもとても勉強になりました。N子以外の子どもたちも、みんなみんな生きているんだ!友だちなんだ!と。併せて、先の見えない慣れない育児に疲労困憊だった枯れ枯れの私の心に雨が降り優しい気持ちが満ち溢れたのを覚えています。
誰か偉い人、彼女にぜひノーベル平和賞を!
イラストレーターやましたともこの「脱力系ゆる育児日記」は、毎週1回お届けしています!