妊娠判明から子宮外妊娠と自然流産
10代だった私は、妊娠検査薬で妊娠していることがわかりました。うれしい気持ちと同時に不安になり、自分ではどうすることもできなくて母に相談しました。その後、病院に行って検査したところ、子宮外妊娠と診断されました。
気になったので調べてみると「子宮外妊娠には“妊娠”という言葉はついていますが、そのまま妊娠を継続することはできない」とありました。ショックで落ち込んでいるさなか、何日か経ったころに突然おなかが痛くなり、病院で流産と言われました。非常につらく、悲しかった経験でした。
2度目の妊娠から出産前日
流産から半年が経ち、精神面も落ち着いてきたころのこと。妊娠初期症状があったので、妊娠検査薬を使ってみたところ再び妊娠していました。
臨月のある日、私は尿漏れのような感覚があり、不思議に思ったのですが、あまり気にせずに夕方までのんびりと過ごしていました。ところが、姉にそのことを話すと「早く病院に電話しなさい」とぴしゃり。急いで病院に電話したところ、「早く病院にきてください」との話だったので準備をしていました。するとはっきりとわかるくらいの破水をしてしまいました。
いよいよ出産!
次の日の朝、陣痛促進剤を打つことになりました。だんだんと陣痛が強くなり始めてからの記憶はあいまいですが、立ち合い出産だったので姉と夫に後日聞いたところ、顔を真っ赤にしながらいきんでいたそうです。
ですが、なかなか赤ちゃんが下りてこず、急きょ吸引分娩で無事3,916gの男の子を出産しました。赤ちゃんは保育器に入っていたため、出産したあとはすぐに抱っこできず、ようやく抱っこできたのは出産から3~4日経ってからでした。
子宮外妊娠と流産を経験し、10代での子育て。今考えると自分がどれだけ浅はかな考えをしていたのかを思い知りました。でも、その経験があったからこそ、私は今までいろいろなことを乗り越えられてきたんだと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/(c)chicchimama
監修/助産師 松田玲子
著者:榊原みやび
子育て中のママ。自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。