元カノの子を預かってきた夫「2週間よろしく!」→お人好しの化けの皮を剥がした、7歳娘の素朴な疑問

私には4歳年上の夫と、7歳の娘がいます。娘は年齢のわりにしっかり者で、「今日はお皿を運ぶね!」などと、よく私の家事を手伝ってくれるやさしい子です。一方の夫は、家事や育児にはほとんど関わろうとしません。それにもかかわらず、なぜか他人から頼み事をされると断れない性格。そんな夫の“お人好し”が原因で、ある日、わが家を巻き込む大騒動が起きたのです。
困っている人を見ると放っておけないのは夫の長所かもしれません。しかし、そのせいで面倒事を引き受けてしまうことも多く、私は以前から心配していました。
そんなある週末、私は外せない用事があり、夫に娘を任せて出かけることに。普段は私が中心になって娘の世話をしていましたが、夫も父親です。たまには娘と2人で過ごしてもらうのもいいだろうと思い、家を出たのですが……。
娘を預けて夫が向かった先にあぜん
用事を終えて帰宅すると、娘から思いがけないことを聞かされました。
「今日ね、お友だちのお家で遊んでたの」
私は耳を疑いました。夫と一緒に過ごしていたはずなのに、どうして娘が友だちの家にいたのでしょう。夫を問い詰めると、気まずそうに目をそらしながら事情を話し始めました。
「実は元カノから連絡があったんだ。急に用事ができて、どうしても子どもを見てくれる人がいないって頼まれてさ。それで、娘は仲のいい友だちの家で預かってもらって、俺が向こうの子を見てた」
もちろん、娘を預かってくれたママ友には夫から事情を話し、了承をもらっていたそうです。それでも、私には到底納得できませんでした。父親として自分の娘の世話をする責任があるにもかかわらず、娘をほかの家庭に預けてまで、元交際相手の子どもの面倒を見に行ったのです。
困っている人を助けること自体が悪いとは思いません。しかし、自分の家族に負担をかけてまで引き受けるのは話が違います。ましてや、私は何も聞かされていませんでした。
「今回のこと、本当にありえないと思ってる。もしまた家族に相談もせず、同じようなことをしたら、離婚も考えるからね」
私がそう告げると、夫は反省した様子で謝りました。さすがにこれだけ言えば、もう同じことはしないだろう――そのときの私は、そう思っていたのです。
相談もなく元カノの子を預かった夫
ところが、その翌週のこと――。仕事を終えて帰宅した私は、リビングに見知らぬ女の子がいることに気づきました。娘と同じくらいの年齢の子でした。
「……この子、誰?」
嫌な予感がしながら夫に尋ねると、信じられない答えが返ってきました。なんと、前の週にも夫が面倒を見ていた元交際相手の娘だったのです。夫によると、元交際相手には家庭の事情があり、しばらく子どもを預けられるところを探していると相談されたのだとか。そして夫は、私に相談することもなく「2週間くらいなら」と引き受けてしまったというのです。
「頼まれたら断れなくてさ。娘と同い年だから、一緒に遊べるしちょうどいいだろ? 2週間くらい何とかなるって。この子の世話、よろしくな!」
その言葉を聞いた瞬間、私の我慢は限界に達しました。そもそも夫は、自分の娘の世話すら普段ほとんどしていません。私たち夫婦は共働きですが、食事の用意や洗濯といった家事に加え、娘の学校の準備なども、ほとんど私が担っています。そこへさらにもう1人、子どもを預かる。しかも2週間……。
「この前、約束したよね? また家族に相談もせず勝手なことをしたら、次はないって」
私がそう言うと、夫は慌てて「でも困ってたから」と言い訳を始めました。すると、それまで黙って話を聞いていた娘が、不思議そうな顔で夫に尋ねたのです。
「パパ、お仕事あるよね? ママもお仕事あるよね? じゃあ、この子のお世話とか、学校の準備とか、誰がするの? うちから学校へはどうやって通うの?」
夫は言葉に詰まりました。娘に悪気はなかったのでしょう。ただ純粋に疑問に思っただけだったのだと思います。しかし、その質問こそ、私が一番聞きたかったことでした。夫は結局、私が何とかしてくれると思っていたのでしょう。自分で責任を負う覚悟もないまま、「困っている元交際相手を助けてあげた」という満足感だけを得ようとしていたように、私には思えました。
「そこまで元カノのことを優先したいなら、好きにしたらいいよ。私はもう無理。離婚も含めて考えるから」
私は娘を連れて実家へ帰ることにしました。もちろん、元交際相手の娘には何の責任もありません。夫にはすぐに元交際相手へ連絡し、今後の預け先についてきちんと話し合うよう伝えました。荷物をまとめる私を見ながら、夫はようやく事態の深刻さに気づいたよう。青ざめた顔で立ち尽くしていましたが、私はそのまま娘と家を出ました。
お人好しのつもりが無責任…ようやく気づいた夫
数日後、私の実家を訪ねてきた夫。疲れ切った顔で、私と両親の前で深く頭を下げました。元交際相手には事情を説明し、子どもはすでに母親のもとへ戻ったとのこと。その後の預け先については、母親自身が身内などに相談して対応することになったそうです。そして夫は、今回のことでようやく自分の問題に気づいたと言いました。
「本当にごめん。俺、自分では困っている人を放っておけないだけだと思ってた。でも違った。自分で最後まで責任を取れないのに、勝手に引き受けていただけだった」
さらに、これまで家事や育児を私に任せきりにしていたことについても謝罪されました。
「自分の家族のこともちゃんとできてないのに、他人を助けられるわけないよな。これからは家事も育児もやる。元カノとも、もう個人的な連絡は取らない。家族を一番に考えるから」
以前なら、謝られればその場で許していたかもしれません。しかし今回は、言葉だけで信用することはできませんでした。
「信じられるかどうかは、これからの行動を見て決める」と私は伝えました。すぐにすべてを水に流したわけではありません。それでも、夫に本気で変わる意思があるのなら、一度だけチャンスをあげようと思い、娘と一緒に自宅へ戻りました。
それから少しずつ、家事や育児をするようになっていった夫。「今日は俺が夕飯を作るよ」「お風呂掃除はやっておいたから」と自分から動くようになり、休日には娘と遊んだり、学校の準備を手伝ったりすることも増えました。慣れない家事で失敗することもありましたが、以前のように私へ丸投げすることはなくなりました。
娘も、父親と過ごす時間が増えたことがうれしかったようです。「パパと遊ぶの、楽しい!」そう笑う娘を見て、私も少しずつ夫への気持ちを整理できるようになりました。今回の出来事で私が痛感したのは、「人がいいこと」と「何でも引き受けること」はまったく違うということでした。誰かを助けるのであれば、そのために家族へ負担を押しつけていいわけではありません。
夫もようやく、自分が守るべき家族をないがしろにしてまで他人にいい顔をすることは、親切ではなく無責任なのだと理解したようでした。私は夫をもう一度だけ信じることにしました。ただし、次はありません。これからも夫の行動を見ながら、壊れかけた家族の信頼を少しずつ築き直していければと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
家族に相談もなく、元カノの子どもを預かってきた夫。娘の素朴な疑問をきっかけに、自分の無責任さに気づいたようですね。誰かを助けることはすばらしいことです。しかし、そのために家族をないがしろにしてしまえば本末転倒。まずは家族を第一に考えたいですね。
次の体験談は、妹を助けたい一心で、妻の両親が援助してくれた大切なマイホーム資金にまで手をつけてしまった夫のお話です。
大切なお金を無断で使われた妻が下した決断とは!?
消えた300万…!?両親がくれたマイホーム資金500万から無断で引き出した夫「人助けだ」使い道は

私たちはマイホーム購入を目標に貯金を続けながら、いろいろな施工会社を見て回っていました。
そんなある日、両親が「マイホーム資金を援助する」と言ってくれたのです。とてもありがたい話だったのですが、それが思いもよらないトラブルにつながってしまい……。
義妹をかばう夫にモヤモヤ
両親がマイホーム資金として500万円を援助してくれることになり、今日は夫と一緒にお礼を言いに実家へ行く予定でした。ところが夫は、朝から義実家へ行ったきり。義妹の結婚のあいさつがあるとのことでしたが、なかなか帰ってきません。連絡してみると、「今日はそっちの実家へ行けそうにない」と言います。
どうやら、また義妹がトラブルを起こしたようです。実は義妹は既婚者と浮気をしていたらしく、結婚のあいさつの場に、浮気相手の奥さんが乗り込んできたのだとか。浮気をされた奥さんと婚約者は、義妹に慰謝料を払えと強く迫っているようです。さらに、激怒した義両親は義妹と縁を切ると言い出したそうで……。そうなると、義妹が泣きつく先は夫に決まっています。
夫は昔から義妹に甘く、何かトラブルが起こるたびに義妹の味方をしてきました。どうやら今回も、夫は「妹がかわいそうだ」と言って心を痛めている様子。しかし、かわいそうなのはどう考えても、浮気をされた奥さんと婚約者のほうです。案の定、夫は「うちのマイホーム資金から少し貸してもいいか」と言い出しました。
これから家を建てるというのに、そんな余裕はありません。そもそも、あの義妹がきちんと返済するとも思えず、到底受け入れられませんでした。すると夫は、「それなら両親をもう一度説得する」と言い出したのです。義妹をかばうよりも、まずは傷ついた義両親の気持ちに寄り添うべきだと思うのですが……。
口座から消えた大切なお金
両親から援助してもらった500万円は、マイホーム資金として夫婦で管理する口座に入れていました。そして数週間後、まさかの事態が起こったのです。
「口座のお金がなくなってる! マイホームのために、両親が援助してくれたお金なのに……」
口座から300万円が引き出されていたのです。引き出せるのは、私と夫の2人だけ。すぐに夫へ連絡しました。
「人助けのために使ったよ。ある女性を救うために……」
夫は「ある女性を救うため」そんな言い方をしましたが、その女性とは義妹のこと。問い詰めると、夫は義妹のために使ったと白状しました。「棚ぼたでもらったお金なんだから、少しの間なら借りてもいいだろ」と言います。
口座は夫も引き出せる状態でしたが、まさか私にひと言の相談もなく、300万円もの大金を勝手に下ろすとは思ってもいませんでした。どうして私の両親が援助してくれたお金を、義妹の慰謝料に充てなければならないのでしょうか。私の怒りは頂点に達しました。ここが潮時だと判断した私は、夫に離婚を告げました。
夫は「たかがこのくらいの金額で、離婚なんて言うのはやめてくれ」と言ってきましたが、その“たかがこのくらい”のお金を、夫はすぐに用意できるのでしょうか。しかもそれは、私の両親が働いて貯めた大切なお金です。私は夫に、今すぐ返してほしいと強く迫りました。
返済できない夫に妻が下した決断
夫は「すぐにお金を返すから、離婚だけはしないでほしい」と言ってきました。そこで返済期限を1週間と決めたのですが、やはり返済は難しいようでした。夫は義妹の慰謝料に充てるつもりで300万円を渡したようですが、義妹はその大半を慰謝料の支払いではなく、ホストクラブで使ってしまっていたのです。
夫は、貸してすぐなら回収できると思っていたのでしょう。しかし、義妹は平気でそういうことをする人です。付き合いの短い私でさえわかることなのに、長年一緒にいた夫が見抜けなかったとは……。
夫は「自分がバカだった」と、今さらながら後悔している様子。義妹を信じて助けることは二度としないと話していましたが、こんな人とこれから家を建て、一緒に暮らしていくことなど考えられません。
私が望むのは、失ったお金の返済と、署名済みの離婚届だけです。夫は何度も謝罪してきましたが、私は調停も視野に入れていることを伝え、夫婦関係の再構築を拒否しました。結局、義両親の説得もあり、何とか離婚することに。
義両親は義妹とは距離を置くと決めたものの、私の両親のお金を無断で使った責任は夫にもあるとして、夫にお金を貸す形で返済に協力してくれました。そのおかげで、300万円を返してもらうことができました。本当に疲れましたが……今回のことは一日も早く忘れて、これからは自分の幸せを大切にして生きていこうと思います。
◇ ◇ ◇
夫婦で管理しているお金を、相手に相談もなく使ってしまうのは大きな問題です。ましてや、マイホーム資金として両親が援助してくれた大切なお金であれば、なおさら慎重に扱うべきですよね。お金の使い道や家族への援助は、夫婦の信頼にも関わること。だからこそ、事前にしっかり話し合い、お互いに納得したうえで決めたいですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
誰かを助けたいという気持ちは大切ですが、自分だけでは責任を負えないことを、家族に相談せず引き受けるのは「親切」とは言えないかもしれません。たとえ善意からの行動であっても、その負担を家族に押しつけてしまっては、信頼関係を損なうことにもつながります。人助けをする際には、自分にできることとできないことを見極めることも大切です。誰かの力になりたいときこそ、まずは身近な家族への影響を考え、話し合ってから行動したいですね。