1人目は妊娠を希望してから3カ月ほどで授かったので、2人目もすぐに妊娠できるだろう、2歳差で出産できれば、と考えていました。でも、希望通りにはいかず、周りのママたちはどんどん妊娠し、なんだか取り残されたような気持ちになっていました。そんな私が2人目を授かるまでの経過をお伝えします。
タイミング法で妊活
当時、1人目の子どもは1歳8カ月でした。育休中に2人目を授かりたく、断乳をしてタイミングをはかり、自分たちなりに妊活をしていました。1人目のときのようにすぐに授かるだろうという気持ちがあったのですが、なかなか授からない自分に焦りを感じ始めました。
子連れ可能の不妊治療専門の病院を探して初回の予約を取り、まだ小さい子どもと満員電車に乗って片道1時間ほどの病院へ通い始めました。検査でも大きな問題は見つからず、「1人目が自然妊娠なら2人目もタイミングでみていきましょう」といった方針のようでした。
半年ほど通いましたが、妊娠することはできないままでした。長いときで4時間ほど子どもと病院にいることがあり、「このままこんなふうに時間を過ごしていていいのか」と疑問に思い、通院をやめ、仕事に復帰しました。仕事をすることによって気が紛れるようになりましたが、復職後も自分たちなりにタイミングをとることは続けていました。
やはり2人目が欲しい!
仕事に復帰して10カ月ほど経ったとき、「やはり2人目が欲しい。でも、自分たちだけではどうにもならないのではないか?」と思い、もう一度別の病院に通ってみることに決めました。仕事をしながらの通院で子連れで受診はできない病院だったので、夫の協力はとても大切でした。
再度、初期の検査から始めてプロラクチンというホルモンが高いこと、排卵はあるけれどホルモンのバランスが悪いことなどがわかりました。また、夫も精液検査をし、実際に2人で精子の動きを見ながら説明を受け、少し元気がないことがわかりました。どちらか一方ではなく、私たち夫婦は2人とも授かりにくい原因があったことを初めて知ったのです。
次のステップへ
タイミング法を2周期試して授からず、排卵を促す薬を使用しながら次のステップである人工授精をすすめられました。少し迷いはありましたが、タイミングをはかっても授からないのならば次のステップに進んでみたいという気持ちでトライしました。ただ、平日の実施は仕事の関係もあり難しかったので、排卵が土日に重なったときだけという条件でトライすることに決めました。
1度目の結果は残念な結果でした。しかし、その次の月、運良く土曜日に排卵が重なりそうだったのでもう一度トライしたところ、見事受精しました。新しい病院に通い始めて4カ月目のことです。心拍を確認するまでは心配でしたが、日に日に大きくなるおなかをなでながら成長を楽しむことができました。
もう一度通院してよかった!
仕事をしながら、子どもを育てながらの妊活、病院通いは大変なこともありました。でもあのとき、病院にもう一度通い始めてよかったと思っています。先のことはわからないけれど、だからこそ今しなければ後悔すると思ったのです。
今月、待望の2人目の男の子を出産しました。とてもかわいいです。悩んでも仕方がないこともたくさんありますが、悩んだからこそ選ぶことができることもあると思います。私はいま「あのとき、あの選択をしてよかった」と思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/マメ美
監修/助産師REIKO
著者:古川 詩織
4歳、0カ月の2児の母。現在は育休中。