腕の痛みを放置した結果
生後3カ月の子どもが「抱っこをして」と泣くようになったころ、はじめはベビーラックも活用し、抱っこの時間を調整していました。しかし、それでは満足してくれなくなり、抱っこをする日が増えていきました。すると、出てきたのが腕の痛みです。ただ、痛みがあるときとないときがあり、我慢はできたので、そのまま何も処置はせずに2週間ほど放置していました。
ある朝起きると、右腕にピリピリと痺れるような痛みがあり、腕が動かせないほど。動かそうとすると余計に痛みが増して、抱っこはもちろん、そのほかのこともほとんどできないくらい痛みがひどくなったので、ようやく病院へ行くことにしました。
「狭窄性腱鞘炎」診断と治療
病院に行くと、「狭窄性腱鞘炎」と診断され、授乳中でも安全性が高い湿布と塗り薬を処方していただきました。
医師から「なるべく腕を休ませるように」と指導を受けて、テーピングで腕をサポートしながら子どものお世話をおこないました。パパも夜中以外は手伝ってくれていましたが、やはり夜は子どもが泣きます。子どもを抱っこをしながらの治療は、回復するまでに時間がかかりました。
「狭窄性腱鞘炎」改善への道
結局、狭窄性腱鞘炎が完治するまでに3カ月ほどかかりました。子どもをお風呂へ入れることが一番腕に負担がかかるので、パパに頼れる日は頼りました。パパの助けがなければ完治までもっと時間がかかっていたと思います。
私のように狭窄性腱鞘炎にかかり、手や腕の痛みがどうしようもないときは、周りの人の助けがやはり必要です。産後、腱鞘炎になるママは多いそう。なるべく無理はせずに、できる範囲で家事や子育てしたいと思いました。
産後はどうしても赤ちゃん優先になるので、ママはつい無理をしてしまって、気付かないうちに症状が悪化、重症化しやすくなるそうです。つらいかもと感じたら、なるべく休息の時間を取るようにしたいと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:新山紗季/6歳、4歳、1歳の三児の母。現在は医療機関で働くかたわら、記事執筆をおこなう。不妊治療や妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
イラスト:ちひろ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。