体中に広がるかゆみ…とても眠れない!
ある日、夜中に脚がかゆくて目が覚めました。初めは虫刺されかと思っていたのですが、放っておいたらそれが腕や足の甲などあちこちに広がって、これは虫刺されではないなと気付きました。そのうち数カ所がつながって、巨大虫刺されのように腫れた状態に。そして耐えがたいかゆみに襲われました。
とはいえ、腕や脚のかゆみはまだましでした。一番かゆかったのは足の甲です。かゆみを抑える市販の塗り薬はまったく効かず、保冷剤で冷やしていたのですが、足の甲は骨があり、平らでないためとても冷やしにくいのです。氷を入れたバケツに足を入れようかと思いましたが、一番かゆくなるのは夜中に眠っているとき。眠くてそこまでする気力がありませんでした。ただただ保冷剤と市販の塗り薬でごまかしていましたが、眠れないまま朝になってしまいました。
原因を突き止める
じんましんは原因がわからないとよく言われます。ネットでも調べてみましたが、アレルギー検査をしてもはっきりとせず、明確に何かを食べた後にすぐじんましんが出たという場合でない限り、原因はわからないのだそうです。
しかし私は、「そうは言っても原因はあるはずだ」と思いました。そこで、その日の天気、気温、食事、睡眠時間、疲労度などを記録することにしました。じんましんについては朝・昼・晩に分け、レベルを「軽い」(1カ所、あまりかゆくない)を1とし、「重い」(何カ所かがつながって1つになり、全身に広がり耐えがたいかゆさ)を10として、日に3回チェックすることにしました。
1週間たって見返すと、あることに気付きました。まず、曇りや雨で比較的涼しかった日は、1日中レベル1から2だったのですが、気温が30度くらいになった日はレベル8以上で、夜中にかゆみで目を覚ましてしまうのです。そのため、私の場合はじんましんに気温が関係しているのではないかと考えました。
ついに皮膚科へ
気温のせいでじんましんが出るのではと思い始めた矢先、また夜中に目が覚めて朝まで眠れないという日が何日か続きました。これではとても体力が持ちません。実は私は50歳を過ぎてから何回かじんましんが出たことがあり、そのときはこれほどひどくはなかったものの、皮膚科を受診していました。だから、皮膚科に行けばアレルギーの薬を出してくれるのでそれで治まるとわかっていましたが、それでは対症療法にしかならず、根本的に治せるわけではないと思い、今回は行っていませんでした。しかし睡眠不足になるほどじんましんがひどくなったため、ついに皮膚科を受診することに。皮膚科では以前と同じアレルギーの薬が処方されました。
皮膚科医からは、加齢も関係している可能性があると言われました。加齢による乾燥は季節はあまり関係がなく、加齢によって女性ホルモン(エストロゲン)が減少することにより肌の水分が少なくなって、乾燥を招くのだそうです。肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下して、その結果ちょっとした刺激にも敏感になり、肌の疾患につながることもあるそうなのです。
また、以前じんましんで皮膚科を受診したときも夏だったことから、気温も関係しているかもしれないとのことでした。実際、夏の時期だけじんましんが出るという方も割といるようです。汗をかくと汗が蒸発するときに水分も奪ってしまうのですが、冬と違って肌が乾燥するという認識が薄く保湿を十分にせず、夏の乾燥肌の原因となってしまうことが多いのだそうです。
まとめ
処方された薬が効いたらしく、皮膚科を受診した後はじんましんはぴたりと止まりました。今回、私の場合、じんましんは季節がらみの可能性があること、加齢による肌の乾燥も関係しているかもしれないことなどがわかりました。今後はローションなどで必ず肌を保湿し、またエアコンなどをうまく使い、なるべくじんましんを予防できるよう心掛けようと思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:平田昭子/50代女性。自営業。東京生まれの東京育ち。校正の仕事が休みの日は、映画や読書を楽しむ。最近は着物にもはまっている。父の認知症をきっかけに、高齢者と病気について考えるようになった。
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)
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