即入院を告げられる
結婚式を挙げた翌日、朝からおなかに違和感があり、夕方には出血が! 出血後、慌てて産婦人科に電話すると、「家で安静にして、明日朝一番に病院に来てください」とのこと。不安でしたが、いつも通り眠りにつきました。
しかし、未明の3時ごろ、今までにない腹痛で目が覚めました。15分間隔ぐらいでおなかがきゅーっと収縮。1人目で何もわからない私は、朝には病院に行くからと痛みを我慢していました。
朝になり、夫と産婦人科に行くと、先生から「赤ちゃんおりてきてるよ! 今生まれちゃいけないから、今すぐ入院ね!」との言葉。何の準備もしていませんでしたが、すぐ病室に案内され、おなかの張り止めの点滴が始まりました。
入院2日目にシロッカー手術
診察の結果、子宮頚管が18mm(※)しかなかった私は、入院2日目にシロッカー手術を受けることになりました。シロッカー手術とは、子宮頚管を縛る手術です。
(※)妊娠中期の正常な子宮頸管長は37~40mm前後ですが、30mm以下に短縮した場合は早産に至る可能性があり、注意が必要です。ただし、頸管長の数値だけで治療内容が決まるわけではありません。
手術自体が初めての私は不安だらけで、県外からかけつけてくれた実母に励まされながら手術へ。麻酔をかけられましたが意識はあり、「どれぐらい入院しないといけないのだろう」と考えている間に終わりました。
術後は麻酔を流す管が腰あたりについていたのですが、その管が痛いだけで、管が外されると痛みはまったくありませんでした。術後はおなかの張り止めの点滴を24時間、歩行は洗面・トイレ時のみ、シャワーは3日に1回という生活。2週間入院し、妊娠26週4日で退院しました。
退院2日後に再入院
退院時、先生からは「なるべく安静にしてください」と言われていました。しかし、安静の意味をしっかり理解していなかった私は、自由に動けることがうれしく、退院翌日から家事を再開。休憩をはさみながらしていましたが、その夜おなかが張る感覚がありました。
産婦人科に相談したところ、夜のうちに再入院に。2週間、また24時間点滴につながれることになりました。退院後は1カ月ほど、入院時とほぼ変わらない安静生活を自宅で送り、その後は様子を見ながら家事を再開。臨月まで何事もなく無事に過ごしました。
抜糸が意外と痛い!?
里帰り出産のため、シロッカー手術を受けた産院とは別の病院で、妊娠37週のときに抜糸しました。「抜糸は痛くないから無麻酔でします」と先生から言われていましたが、実際は痛かったです……。
しかし、耐えられない痛さではなく、すぐに終わりました。シロッカー手術を受けた人は出産予定日より早く生まれると先輩ママから聞いていましたが、私は出産予定日ちょうどに陣痛が来て出産しました。
入院生活は大変でしたが、妊娠40週までおなかの中で赤ちゃんを育てることができたのは、シロッカー手術があったからです。同じ病室で仲良くなり、今でもお付き合いのあるママ友もいます。切迫早産にはならないに越したことはありませんが、悪いことだけでなかったと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:うしじまさやか/2歳女の子、0歳男の子の母。登録販売者としてドラッグストアに勤務するワーキングマザー。育児、健康、美容について執筆中。
イラスト:miyuka
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。