出産時に知った、娘の「口唇口蓋裂」
口唇裂はエコー検査のときに判明することが多いそうです。でも、娘の場合は出産するまで気づくことができませんでした。
私は疾患の判明と同時に主治医が「形成外科の先生がきれいに治してくれるよ」と話してくれていたので、娘を見ても驚くことはありませんでした。しかし、夫はどう思うだろう……。私は、自分と同じく娘が誕生したあとに疾患を知ることになった夫の反応を心配していたのです。
私と同じく、夫も娘が誕生したあとに疾患を知った
娘が誕生した日、夫は職場で仕事をしていました。その職場から病院が近かったこともあり、分娩室に入る前に夫に連絡。胎盤が出るころには病院へ到着していました。
しかし、娘の疾患が初めてわかったのは娘が誕生したときだったので、もちろん夫も娘に口唇口蓋裂があるということは知らずにいました。さらに、娘は生まれてすぐに新生児室へ連れていかれていたため、夫が娘に会うことはありませんでした。
娘の疾患について夫は…
出産を終えて分娩室を出ると、そこには夫の姿がありました。このとき、夫はすでに主治医から娘が口唇口蓋裂であることを聞かされていたそうです。それでも特に娘の疾患について触れることはなく、笑顔で「お疲れさま」と迎えてくれました。
私が入院した病院は母子別室で、母体を休めることに集中するという配慮もあり、本来なら出産直後の私は翌日の授乳のときまで娘に会うことができません。でも、夫と一緒に会いに行くのならいいとのことだったので、少し休んでから一緒に新生児室へ娘に会いに行きました。
夫の反応に安堵
夫と一緒に新生児室へ向かい、私は娘と再対面。夫は初対面です。娘を見た夫の第一声は、「やばい、めっちゃかわいい」でした。娘を見てうれしそうに笑う夫。そんな夫の姿を見て、私はホッ……と胸をなでおろしました。
正直なところ、夫がどのような反応をするのか不安でたまらなかったのです。もし「障害児を受け入れられない」と言われてしまったらどうしよう、と。でも、そんな不安は杞憂に終わりました。
初めての妊娠で、私の産前産後のメンタルはとても不安定でした。そんな中、娘が入院や手術を繰り返さなくてはいけないと知れば、さらに動揺していた可能性もあったと思います。そうならずに済んだのは夫の言葉の力が大きかったのではないか、と感じています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子