おもちゃが少ないことで感じ始めた支障
そういった自身の環境プラス、もともと自分にあった考えを実行すべく、長女にはおもちゃをほとんど与えていませんでした。しかし、その支障を感じ始めたのが、長女が1歳半健診のときに「積み木を3つ積み上げることができるか?」という課題をこなせなかったことです。
当時、自宅に積み木はなかったので、長女が積み木を積み上げられないことは自然なことだったと思います。保健師さんからは「積み木ができないのも、この月齢ではよくあること」とひと言あっただけで、特にフォロー健診などもありませんでした。
当時の私も、これは長女の性格的な問題で「集中力があまりないのかな?」程度にしか思っておらず、まさかおもちゃが足りないことでそのような結果につながっているとはあまり考えていませんでした。
ブロック遊びで変化が!
次女が生まれたころ、長女は3歳になっていました。長女もさすがに3歳になると自己主張が出てきて「あのおもちゃが欲しい」とねだるようになり、私も考えを一旦断ち切って長女のリクエストに応えるように。
結果的に次女が1歳のころには、家は長女のおもちゃでいっぱい。長女が1歳のころに購入など考えられなかったようなおもちゃ、具体的にはレゴブロッグをくっつける作業や遊びを好んで、自然と手先が器用になったのです。
次女には早めに積み木を購入、すると?!
また、1歳半健診で積み木が詰めなかった長女のことを悔いて、次女が生まれたころ「長女も遊べるだろう」と思って積み木を購入しました。次女も積み木に関心を示し、1歳2カ月の今でも小さめの積み木を4つほどは積めるレベルになったのです。
また、意外だったのが食事のスプーンを練習なしに自ら持ち始め、ほとんどこぼさずにじょうずにスプーンを使って食べられることです。長女のときは、私が一生懸命練習してやっと持ち始めた経緯があったので、次女と長女の手先の発達の違いに驚きました。
姉妹それぞれの個性もあると思いますが、環境要因として考えられるのは「おもちゃの数が圧倒的に違う」こと。次女の手先の器用さを見て、過去の自分の育児を後悔する日々ですが「今からでも遅くない」と、知育系教材を受講するなどして長女の成長を見守っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:黒井夢乃/30代女性・主婦。二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
作画:おもち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています