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しなかったらそのままで良いの!?授乳の後のげっぷ、助産師が教えます!

助産師・ラクテーションコンサルタントの榎本さんが、授乳の後のげっぷについてお話しています。げっぷをさせる理由やげっぷをさせるコツ、しなかったときにどうすればいいかなどを詳しく解説!

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師榎本美紀
国際ラクテーションコンサルタント・おむつなし育児アドバイザー

2001年に助産師免許取得後、杏林大学医学部付属病院・さいたま市立病院・順天堂大学練馬病院の勤務を経て、2013年に埼玉県さいたま市に訪問型の助産院「みき母乳相談室」を開業しました。病院勤務での経験を元に、母乳育児支援の国際ライセンスである国際ラクテーションコンサルタントとして、地域の母乳育児を支援しています。訪問時の相談は、母乳だけではなく離乳食や抱っこひも、スキンケア、寝かしつけなど多岐にわたることも。また、おむつなし育児アドバイザーとして、トイレトレーニングなどの相談も受けています。自身も一児の母として奮闘中です。
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赤ちゃんがげっぷをするイメージ

 

授乳後にうまくげっぷを出せないという相談をママたちからよくされます。実は、授乳後のげっぷは必ずさせなければいけないわけではないのです。げっぷのさせ方や、出なかったときの対処法についてお話しします。

 

授乳後にげっぷをさせるのはどうして?

授乳後のげっぷの目的は、授乳のときに一緒に飲み込んでしまった空気を出すことです。母乳の場合は、空気を飲み込むことが少ないため、出ないことも多いです。

 

空気をたくさん飲み込んでしまうと、おなかが張ってしまったり、胃が消化で動くときに苦しかったり、空気と一緒に胃にあったミルクや母乳を吐き出してしまうことがあります。吐き戻した乳が上向きで寝ていると喉につまってしまうことがあるため、注意が必要です。
 

げっぷのさせ方のコツ

げっぷを出すときは、赤ちゃんの胸から首がまっすぐになるようにします。そして、あごが胸についてうつむきがちにならないようにします。胃を圧迫すると、空気が上がりやすくなりげっぷが出やすくなります。


胃の圧迫のさせ方は2通りあります。
 

抱っこでげっぷさせる場合

赤ちゃんの胃の位置をお母さんの肩があたる位置まで持ち上げて圧迫します。赤ちゃんのあごを肩にかけると安定します。このポジションが低過ぎる方が多いです。
 

膝にのせてげっぷさせる場合

赤ちゃんを膝にのせ、手のひらや腕で胃を圧迫させます。
 
どちらも、背中をトントンと音がする程度にやさしく叩いたり、下から上に押しあげるようにさすってげっぷを出すようにします。

 

授乳の途中にげっぷをさせてもOK

授乳の途中にげっぷをさせる方法もあります。


胃にいっぱい母乳や育児用ミルクがあると、胃にたまった空気が出しずらくなってしまうことがあります。飲み終わったらげっぷではなく、授乳の途中にげっぷをする中間排気を試してみましょう。


おっぱいの場合は、片方授乳し終わったら一回げっぷをさせます。もう片方を飲ませて、最後にまたげっぷをさせます。 育児用ミルクの場合は、半分くらい飲んで少しペースが落ちてきたら一回中断させてげっぷをさせて、再度飲ませ始めます。

 

げっぷが出なかったらどうすればいいの?

哺乳瓶で育児用ミルクや搾乳を飲ませた場合、空気を一緒に飲み込んでしまうことが多いのですが、母乳を直接飲んだ場合には少なくなります。げっぷがでなくても、眠ってしまったり、落ち着いている様子でしたら5〜10分縦抱きにして様子を見てみましょう。


左横向きになって寝かせる、授乳クッションやタオルなどを使って上半身を高めにするようにして寝かすなどすると、吐きずらかったり、吐いても横に流れるので安心です。また、月齢が進むと上手に自分で出せるようになることもあります。

 


げっぷが出なくても、お子さんが落ち着いている様子であれば無理にさせなくても心配いりません。しかし、夜間ママが寝ているときや、そばにいられないときには寝かせ方に注意しましょう。

 

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