すきっ歯に対する漠然とした不安
次男が生後6カ月を過ぎたころから、順調に乳歯が生え始めました。下の前歯が2本生えてきたときは特に問題はなかったのですが、上の前歯が2本生えてきたときに気になることがありました。2本の前歯の間隔が異様に開いていたのです。いわゆる「すきっ歯」と呼ばれる状態でした。
前歯と前歯の間に5mm程度の隙間がありました。これほどのすきっ歯は今まで見たことがなかったので、漠然とした不安を感じました。「もう1本真ん中から歯が生えてくるスペースがあるよね!」と夫と話していたほどです。しかし、これが後に現実の出来事となろうとは知る由もありませんでした。
前歯と前歯の間に歯が生えてきた!
次男が1歳を過ぎたころ、歯に異変が起きました。前歯と前歯の間に、新たな歯が生えてきたのです。すでに前歯は2本生えているのに……。しかも、スペースが足りなかったのか、斜めに歯が生えてきてしまいました。
前歯と前歯の間に生えてきた得体の知れない歯を見たとき、「何これ!?」と混乱と不安の気持ちでいっぱいになりました。
過剰歯って何? レントゲンで永久歯を確認
定期健診でかかりつけの歯医者さんに相談し、初めて「過剰歯」という言葉を耳にしました。歯が1本多かったり、少なかったりすることは時々あるそうで、次男の場合は、1本多く歯が生えてきたというわけです。「乳歯なので、そのうち抜けますから大丈夫ですよ」とのことで、当面の間経過観察となりました。
私としては、この歯が抜けたとしてもまた同じ場所から永久歯が生えてくるのではということが心配でした。歯医者さんに相談したところ、永久歯が生えてくる前に永久歯の数をレントゲンで確認できるとのこと。そこで、次男が小学生になるころレントゲン撮影をしていただき、歯茎の内部にある将来生えてくる永久歯をすべて確認することができました。
永久歯に問題がないことがわかりひと安心
歯医者さんからレントゲン写真を見ながら説明を受けたところによると、次男の永久歯には過剰歯はないことがわかりホッとしました。
もし乳歯が抜けるより先に永久歯が生えてきた場合、歯並びのことを考えて過剰歯を抜歯する可能性もありましたが、結果的には過剰歯を含めた前歯3本が自然に抜けてから永久歯が生えてきたため、特別な処置は必要ありませんでした。
歯医者さんに定期的に通い、相談することで不安を和らげることができました。現在次男は中学2年生になり、永久歯が生えそろいましたが、歯並びはとてもきれいです。これも過剰歯があったおかげかもしれないと思っています。歯医者さんが、そのときの歯の状態だけではなく、将来のことまで見据えてアドバイスをくださったことに感謝しています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:藤原ナオミ
3男4女の母。ハワイ留学中に学生結婚。育児の合間を縫って英検1級・TOEIC970取得。ハワイ州にある観光施設のマーケティングを担当し、翻訳やPRに携わる。自身の体験をもとに、子育てに関する体験談を執筆中。