子どもをひとりで寝かせるのがアメリカ流
アメリカで1歳の娘を育てています。添い寝での寝かしつけに時間がかかることを、健診のタイミングでかかりつけの小児科医に相談しました。医師によると、添い寝はやめて、子ども部屋を用意してひとりで寝かせる練習を早めに始めたほうがよい、親と子どもの寝室を分けるのは遅くなればなるほど難しくなるとのこと。
さすが子どもが小さいころから親子の寝室を分けることで有名なアメリカだと思い、医師のアドバイスに従いネントレを始めてみることにしました。
ネントレ開始!娘のギャン泣きがつらい…
子ども部屋の準備を整えて、いざネントレを開始した初日。娘が目をこすり始めて眠くなったタイミングを見計らい、子ども部屋のベッドに連れていき、おやすみを言って部屋から出ました。今まで隣でいっしょに寝ていた母親がいないことが寂しく動揺した娘は、予想通りのギャン泣き。
5分経っても泣き止まなければ娘の部屋に行き、ここにいるよと声をかけてあげるけれど抱き上げることはしませんでした。そしてまた、おやすみを言って部屋から出るということを30分ほど繰り返し、泣き疲れた娘はやっと就寝。
娘が泣いているのを部屋の外で聞いているのは想像以上につらく、心が引きちぎられるような思いでした。
添い寝を続けたい自分の気持ちに気づく
ネントレを続けて10日経っても娘のギャン泣きは続き、就寝までにかかる時間が短くなることもありませんでした。夫とも話し合った結果、私はネントレを中止することにしました。理由は、ひとりが寂しくて泣いている娘の泣き声に耐えられず、これなら添い寝での寝かしつけのほうがずっとラクだと感じたことと、私自身が娘と寝室を分けることをまだ望んでいないということに気づいたためです。
時間がかかることに悩んでいると思っていた添い寝での寝かしつけですが、実のところ娘の寝顔を見たり寝息を聞いたり、一緒に寝落ちしてしまったりといったことに幸せを感じている自分の本当の気持ちにも気づきました。
寝かしつけがラクになるとも言われるネントレですが、わが家の場合はネントレをおこなわないほうがラクということがわかりました。多少寝かしつけに時間がかかっても、親子が近い距離で過ごせる日々を楽しみたいと感じている自分の本音に気づくきっかけとなった、私のネントレ体験談でした。
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監修/助産師REIKO
イラスト/おもち
著者:玉木理恵
1歳の女の子の母。アメリカ在住。翻訳家・ライターとして活動中。