意外と多い!?出産時に「子宮口が開かない」問題。妊娠中にしておきたい対策は?

この記事では、出産時に子宮口が開かない場合の対処法について助産師のREIKOさんが解説しています。状況によって陣痛促進剤を使用したり、帝王切開になることもありますが、ママ自身がおこなえる対処法を紹介します。

この記事の監修者

助産師REIKO

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

妊婦さんと助産師さんのイメージ

 

お産が進むと子宮口が徐々に開いていきますが、妊婦さんにより個人差があり、なかなか開かないことがあります。今回は、子宮口が開かない原因と開かないときの対処法、また妊娠中におこなっておきたい対策をお伝えします。

 

続きを読む

子宮口が開かない原因

子宮口がスムーズに開かないと、分娩には至りません。初産婦さんで30時間以上、経産婦さんで15時間以上経過しても赤ちゃんが生まれない場合、「遷延分娩(せんえんぶんべん)」と判断され、母児ともに悪影響が及ぶことがあります。そのため遷延分娩と判断された場合、状況によって帝王切開になることもあります。

 

子宮口がスムーズに開かない要因はさまざまあります。

●微弱陣痛

●逆子・回旋異常

●軟産道強靭 など

 

さらにこれらの要因もさまざまあり、複数の要因が関連して生じていることも多くあります。

 

子宮口がなかなか開かないときの対処法

子宮口の開きがスムーズでない場合、その原因に合わせて対処していくことが必要です。状況によって、陣痛促進剤を使用したり、帝王切開になることもあります。ここではママ自身がおこなえる対処法について紹介します。

 

●休息と食事

長くつらい陣痛に向き合っていると、なかなか休めず食事もとれないということもあるかもしれません。ですが、疲労やエネルギー不足は微弱陣痛の原因にもなります。陣痛と陣痛の合間に休んだり、食べられる物を食べるなどして陣痛を乗り切りましょう。

 

●じっとしているのもNG

痛みがあるとあまり動きたくないと思ってしまいませんか? 可能であれば歩いたり、入浴したりすることでお産が進むことがあります。

 

●体を温める

体を温めることで血行もよくなり、リラックス効果も得られます。入浴、足湯、腰を温めるなど、体を温めるのもおすすめです。

 

●リラックス

お産するうえで、なかなかうまくできないのがリラックスです。お産が進むにつれ、体に力が入ってしまうかもしれません。ですが、子宮口が全開大するまでは、なるべくリラックスするようにしましょう。ラクな姿勢をとったり、呼吸法をおこなったり、好きな音楽を聴いたり、場合によってはアロマを活用しても。陣痛中の過ごし方については、産院によってNGの事柄もありますので、事前に確認しておくと安心ですね。

 

妊娠中におこなっておきたい対策法

散歩している妊婦さんのイメージ

 

●体重管理
妊娠中に体重が増えすぎたり、もともと肥満体型であったりすると、微弱陣痛などのさまざまな合併症を引き起こす危険性があります。妊娠中は脂っこい食べ物などを控える、無理のない範囲で体を動かすと同時に、不足しがちな鉄分やカルシウムを積極的に取り入れましょう。

 

●適度な運動で体力アップ!
妊娠中に激しい運動は禁物ですが、適度な運動は体力維持やストレス解消にも効果的だと言われています。臨月になったらウォーキングなどの有酸素運動に取り組みましょう。

 

●イメージトレーニング
特に初産婦さんの場合、分娩中に痛みや恐怖から、過緊張に陥ってしまう場合があります。妊娠中に分娩の進み方をよく理解しておき、日ごろからイメージトレーニングをおこないましょう。

 

また、緊張したときにはゆっくり息を吸って吐く、いわゆる呼吸法の練習もしておくといいでしょう。呼吸法にはさまざまな手法がありますが、陣痛のタイミングに合わせてしっかり息を吐くことを意識しましょう。

 

ママたちの体験談

生まれたばかりの赤ちゃんのイメージ

 

出産予定日より5日遅れの出産でした。陣痛も器械では波が出てるのにまったく痛みを感じず微弱陣痛でした。妊娠して16kgも太ってしまって、怒られてるくせにろくに運動もしなかったのが微弱陣痛の原因だと思っています。微弱陣痛のデメリットは陣痛が長時間になるのと、子宮口が開くのが遅いということで、私も結局、丸一日陣痛に耐えました。後半の陣痛のしんどさのおかげで出産自体は意地でも早く終わらせてやる!!と意気込んで3回のいきみで産みました。やはり自分のためにも太らないようにするのと、妊婦だからといって大人しく1日過ごさないようにすることを学びました。(ほのかりんママ さん)

 

初産ということもあり、陣痛とともになかなか進まないのが子宮口の開きでした。朝の健診のときも2~3cmと言われていて、入院したときにもまだ3cm、徐々に痛みの間隔が狭まって内診にいっても5cm程度、分娩台にあがるときも6cmと、なかなか子宮口が開いてくれませんでした。陣痛と闘いながらの病室と内診室の往復がつらかったのを覚えています。なかなか進まない陣痛にしびれを切らしたのは夫で、お産を進める働きがある足首の三陰交というツボを押してくれていました。ツボを押されると陣痛は強まっていくような感覚がありました!(中略)それからはしばらくすると子宮口は全開大に。人工的に破水をし、30分ほどで長女が誕生しました。出産からからまもなく6年が経ちますが、突然の入院となかなか進まない陣痛、分娩間際の気の抜けちゃうようなエピソードはまだまだ鮮明な記憶です。(あきひめいちごさん)

 

出産予定日の2週間前、定期健診での診察後、「じゃあ、また来週来てね」とお医者様に言われました。この時点では、まだ生まれそうにないのかなと思いながら病院を出ました。

程よく疲労し帰宅すると、妊娠中の寝不足も相まってそのまま昼寝。次に目覚めたのは夏だというのにとっぷり日も暮れた時間でした。そして、おなかに波のある痛み!? 夫が帰宅するころには10分間隔になり、産院に電話しました。初産だったため、「ゆっくりでいいですよ」と電話越しの助産師さん。しかし、陣痛は順調に短くなり、すぐに10分以内に。ここでようやく車で片道20分の産院へ向かったのでした。病院に着くと、すぐに陣痛室で内診。「今3cm、これはお産に進みます。平均で15時間くらいですね」と助産師さん。そのとき、おなかの中で「パァンッ!」とはじける感触。破水です。ここから急にお産が進み、耐えられない痛みに。「これが10時間以上?」と絶望とも言える感情を抱いた瞬間「はい、足開いて! はい、いきんで!」「え? え? え?」……結果、3時間程度のスピード出産でした。出産には糖分と体力が必要。何気なく食べたパフェに直前の昼寝は必然だったのかなと自分に感心したできごとでした。(半田あきらさん)

 

子宮口がなかなか開かないと焦ったり不安になったりしてしまうかもしれません。できるだけ落ち着いてリラックスして臨めるよう、妊娠中に出産の流れをイメージトレーニングしておくといいですね。また、妊娠中に適度な運動を取り入れて体力をつけておくことも大切です。

 

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    現在ログインしていません。ログインしますか?
    シェアする

    • コメントがありません

  • あわせて読みたい記事

    医療の新着記事

  • PICKUP