男の子が人形遊び、女の子が戦隊ごっこ?性別とは逆の遊び方への対応とは

2020/09/29 07:25
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「僕は電車が好き」「私はおままごとが好き」と、2歳前後から男らしさ、女の子らしさが出てきます。でも、中には性別とは逆の遊びや好みが見られる子も。今回は、心の診療が専門の小枝達也先生に性差による子どもの興味についてお話を伺いました。
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3歳

子ども 遊び1

 

「男の子なのにスカートをはきたがる」「女の子なのに戦隊ものが好き」など、性別とは真逆なことに興味を示すと、親としては心配になることもありますよね。そんなとき、どう対処したらいいのか悩む方もいるかと思います。 将来への影響はあるのか、ママやパパの受け止め方や接し方はどうすればいいのかなどを紹介していきます。

 

遊びの性差は、環境と性ホルモンの違いから

子供 遊び2

 

教えたわけでもないのに、2歳前後になると男の子は乗り物、女の子はお人形など、遊びに性差が出てきます。なぜ、遊びに性差が出てくるのでしょうか? その理由ははっきりしてはいませんが、先天的に男の子は動くもの、大きいもの、強いもの、女の子はやわらかいもの、丸いものなどに興味を示す傾向があるようです。

 

先天的なものを左右するのはホルモンの影響が考えられ、性別化が起こる妊娠8週ごろに、男の子の胎児には精巣がつくられ男性ホルモンが多量に分泌されますが、女の子にはありません。このホルモンの違いがおもちゃや遊びの好みの差をもたらしている可能性があると考えられています。

 

もう1つには、車や電車で遊ぶことが男の子らしい、人形なら女の子らしいという観念から、男の子らしいおもちゃ、女の子らしいおもちゃを与える大人からの働きかけも影響しているようです。

 

性別と真逆の遊びや好みなどが出てきたら、やめさせるべき?

子供 遊び3

 

「男の子なのに乗り物に興味がなく、お人形遊びばかり…」「女の子なのにプラモデルやミニカーが大好きで…」など、性別とは真逆の遊びや興味を示す子どもがいます。もしかして、うちの子は普通と違うの!? と不安になり、興味を遠ざけたり、やめさせるママもいますが、無理にやめさせることはありません。男の子向け、女の子向けと区別しているのは大人です。せっかく興味を持ったのなら、「男の子だから」「女の子だから」という固定観念は捨てて、子どもたちの好きなものや個性を受け入れ、一緒に楽しく遊んでみるといいでしょう。

 

お人形遊びが好きな男の子なら、将来子育てに積極的なパパになるかもしれません。プラモデルが好きな女の子なら、将来理系女子になるかもしれません。子どもが自発的に興味を示したことは貴重なチャンスでもあります。秘めた可能性に気づけたり、新しい発見だってあるかもしれませんよ。

 

大人の価値観を子どもに押しつけないことが大切

子どもは、2歳ぐらいになると自分が男か女かを表面的に理解するようになります。そして、男の子、女の子として接せられるうちに、性差への意識が深まっていくと考えられています。その後、5歳ぐらいになると性を自認していきますが、実際に自分の性の自認がはっきりしてくるのはもう少し先のことが多いです。


子どものころに、性別とは違う遊びをしたからといって、将来の性の自認に影響を及ぼすことはありません。親は無意識のうちに男の子らしさや女の子らしさを求めがちですが、幼少期から価値観を押しつけ、線引きをしないことを意識することが大切です。

 


親としては、「男の子らしく」「女の子らしく」を求めてしまうのは当然なことです。でも、一番大切なのは、“その子らしく”あること。不安になることもあるけれど、今ある個性を尊重し、伸ばしてあげることが、今やるべきことなのかもしれません。

 

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著者:井上 裕紀子

監修者

医師 小枝 達也 先生

小児科 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長


鳥取大学医学部脳神経小児科入局。小児神経科、小児科、新生児医療、神経内科、障害児医療の研修を積み、オランダ政府奨学生としてアムステルダムライ大学小児科へ留学。その後、鳥取大学医学部講師、助教授を経て、鳥取大学教育学部教授に就任。その後、鳥取大学地域学部教授、鳥取大学附属小学校長(併任)、鳥取大学地域学部附属子どもの発達・学習研究センター長(併任)を歴任し、平成27年3月鳥取大学退職。平成27年4月より国立研究開発法人国立成育医療研究センターこころの診療部長に就任。平成29年4月より副院長併任。


経歴

1984年 鳥取大学医学部卒業
1996年 鳥取大学 脳神経小児科助教授
1998年 鳥取大学教育学部教授
2004年 鳥取大学 地域学部教授
2015年 国立成育医療研究センターこころの診療部長

      鳥取大学名誉教授
2017年 同上 副院長併任

 

■専門領域

発達障害医学
神経心理学
小児保健学

 

■所属学会・委員等

日本小児科学会
日本小児神経学会 評議員
日本小児保健協会 副会長・常任理事
日本ADHD学会 常任理事
日本小児精神神経学会

 

■メディア履歴

【著書】
1.『ADHD,LD,HFPDD,軽度MR児保健指導マニュアル ちょっと気になる子ども達への贈りもの』(診断と治療社)
2.『写真でみる乳幼児健診の神経学的チェック法』(南山堂)
3.『5歳児健診 発達障害の診療・指導エッセンス』(診断と治療社)
4.『育てにくさに寄り添う支援マニュアル』(診断と治療社)
5.『育てにくさをもつ子どもたちのホームケア』(診断と治療社)
6.『データで読み解く発達障害』(中山書店)
7.『ライフライクルに沿った発達障害支援ガイドブック』(診断と治療社)


【テレビ・ラジオ】
ラジオNIKKEI Medical Liblary 
NHKあさイチ ディスレクシア 出演



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