業務スーパーの冷凍コーナーでいつも山積みにされている「殻付ムール貝」。500g入って289円(税込み)とは安過ぎる、お得過ぎる! が、買って使いこなせるのか不安でした……。
下処理いらず!電子レンジで解凍すればすぐ食べられる
パエリアやアクアパッツァ、ブイヤベースなどに使われるムール貝。うまみが非常に強く、だしもよく出る非常に優秀な食材です。そのためベルギー、フランスを中心にヨーロッパでは非常にメジャー。日本でも最近はスーパーで見かけますが、まずどうやって食べたらいいかわからないですよね。私もよくわからず、とりあえず買ったものの、動画サイトで下処理の仕方を見ながら頑張りました。たしかにおいしい……でも面倒くさい……。以来、買うことはありませんでした。
でも、この冷凍「殻付ムール貝」はどうやら電子レンジでチンするだけで食べられるらしい……しかも500g(私が数えたところ27個入っていました)も入っている! なのに税込み300円以下。大丈夫だろうかと不安になりながらも購入。
電子レンジでの解凍の仕方は、パックの表面にフォークでブスブスと穴を開け(これがかなりみっちり貝が入っているのでなかなか穴が開きません。笑)、電子レンジに入れ、貝の口が開くまで約8分半(500W)加熱するだけ。
案の定、私はパックにうまく穴を開けられなかったので(笑)、お皿に移し変え、ラップをして加熱。「加熱したら身が縮んじゃうんじゃないの?」と思っていましたが、縮んでいません! ふっくらおいしい“スチームムール貝”のでき上がり! このクオリティには驚きました。味もレストランと遜色ない! おうち飲みやお父さんのおつまみにも最高です。
何よりもこの冷凍「殻付ムール貝」、下処理いらずなのもありがたい! ムール貝は岩に張り付いて生息しているため、表面に海藻なども付いており、まずタワシで一つひとつきれいに洗わなければなりません。そして、足糸(そくし)と呼ばれる貝から出ている糸のようなものを引っ張って外す作業も欠かせません……この“面倒“が一切いらないんです。
おうちで豪華なビストロメニューも再現できる!
コロナ禍でなかなか外に出られなくなったこともありますが、そもそも私たちお母さんは、そうそう外食に出られないですよね。私もたまには外食したいなと思っても、子連れで行くと逆に疲れてしまい「……もう家で食べるんでいいや……」という状態が、上の子が高校生になった今も続いています(笑)。それだけに家で“外食っぽいメニュー”を食べるのは楽しみ! この「殻付ムール貝」を使うと簡単に外食っぽい味と見た目になるのもいいんです。
まず作ったのがアヒージョ。フライパン(スキレットにするともっと気分がアガります)に刻んだにんにく、じゃがいも(電子レンジで1個につき5分加熱して切ったもの)、まいたけのほぐしたもの、「殻付ムール貝」を入れてオリーブオイルを注ぎ、火にかけるだけ。貝の口が開いたら塩で調味し完成です。ムール貝のうまみ全開! 激ウマ!
そしてこのアヒージョ、残ったオイルは絶対に捨てないでください。ムール貝ときのこのうまみをたっぷり含んだオイルなので、ぜひパンに付けたり、これにパスタをからめて最後の1滴まで食べてください。
市販のパスタソースと合わせてお店っぽいパスタに
今回のパスタソースはボンゴレを選びましたが、トマトソース系でも合うと思います。市販のパスタソースは“まんま”使うのではなく、ちょっとだけアレンジを加えます。
フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにく、プチトマトを炒めたら、「殻付ムール貝」と白ワイン大さじ1~2を投入。白ワインと書きましたが、私は家になかったので料理酒を使いました。そしてフタをし、貝が口を開くまで蒸します。口を開けたらパスタソースを入れ、フツフツとするまで火にかけます。パスタソースがフツフツとしたらゆで上がったパスタを入れ、からめれば完成! 仕上げに黒こしょうを振ったり、オリーブを散らしても。
殻付あさりよりもぐっとゴージャスな見た目になると思いませんか? ムール貝のうまみが加わるので、市販のパスタソースもぐっとおいしくなるんですよ。しかも自分で作れば遠慮なくムール貝をたくさん入れられるのもいいですよね。何しろ1パックに27個も入っていますからね。使い放題です!
しかも電子レンジのみならず、ガス火で調理しても身が縮まらない! きちんとおいしいムール貝が味わえます。
いかがでしたが、冷凍「殻付ムール貝」。これから年末にかけてちょっとしたハレの日の食事をすることも増えてくると思います。何しろ“豪華”に見えるので、日常使いだけじゃなく、ぜひそうしたハレの日の食卓にも用いてみてください。とはいえ税込み300円以下ですからネ!
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著者:中田ぷう
業務スーパーやカルディ、コストコなどに詳しいフードジャーナリスト。著書に子どものごはん作りの闘いを描いた「闘う!母ごはん」(光文社)がある。育ち盛りな高校2年生と小学3年生のママ。