洗浄・消毒の手間やお出かけの荷物が多くなるなど、ミルク育児のママたちには大変なことがあります。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。第2回目はミルク育児編です!
ここが大変① 毎回、哺乳瓶を洗浄・消毒するのが面倒
5カ月以降なら消毒なしで自然乾燥すれば大丈夫
赤ちゃん自身の免疫がついてくる生後5カ月ごろからは、哺乳瓶を消毒しなくても、よく洗って自然乾燥すれば大丈夫です。むしろ、指しゃぶりや離乳食が始まると雑菌を口にすることも多くなるため、消毒にあまり意味はなくなってきます。
ただし、しっかり洗うことは大切です。乳首の部分や哺乳瓶に育児用ミルクのカスが残らないように注意しましょう。使用後はなるべく早く洗うほうが良いですが、難しければ水に浸けておくと汚れが落ちやすくなります。
ここが大変② 育児用ミルクだと外出時に荷物が多くて重い!
調乳用の水は軟水のミネラルウォーターなら使っても
おむつや着替え、タオルなどただでさえ荷物が多い赤ちゃんとの外出は、育児用ミルクだとさらに哺乳瓶やお湯、湯冷ましが必要となり大変ですね。調乳用の湯冷ましは、外出先で市販のミネラルウォーターを調達しても大丈夫です。
その場合、気をつけたいのはお水のミネラル分を表す硬度の数値です。ミネラルは高すぎると赤ちゃんの胃腸への負担となりますので、硬度120未満で、できるだけ硬度の低い軟水を選ぶようにしましょう。一般的に多く流通されている日本製のお水のほとんどは使えますが、購入時には表示を確認しましょう。
液体ミルクを試してみるのも一案
また、液体ミルクならば、お湯に溶かす必要もなく手軽に使えます。外出はもちろん、災害への備えとして常備しておくと安心です。
特に新生児など月齢の低い赤ちゃんだと、常温に慣れていないので嫌がるかもしれません。その場合は少しお湯で温めて調整してみましょう。
まとめ
授乳のたびに毎回育児用ミルクを作り、後片づけも必要で何かと手間がかかりますが、哺乳瓶を一生懸命吸って育児用ミルクを飲む赤ちゃんの様子には癒されます。その様子が見られるのも1年前後の短い期間なので、親子で楽しくすごせると良いですね。