以前男性の多い職場で働いていた私は、生理中でつらくても「今、生理なんで」と言えるはずもなく、我慢するのが当たり前でした。しかし、あるときをきっかけに、数少ない女性職員たちの間でできた「生理同盟」。これによって、それまで生理中に孤独を感じていた私の働く環境が、随分と改善することになったのです!
男性の多い職場と生理
私が結婚前、24歳のころに働いていたのは学習塾でした。職場にいる男女の比率は7:3くらい。男性のほうが多く、自分が生理になっても「ちょっと今日は生理で体調が悪くて……」と口に出せるような職場ではありませんでした。
さらに、私は講師として授業をする立場でしたが、職場にいる女性の多くは、事務方のお仕事。仕事の内容が違うため、私は彼女たちと一緒に仕事をすることはあまりありません。そのため、生理のときは毎回孤独に戦っているような気持ちで、体調が悪くても毎回我慢して仕事をするのが当たり前でした。
女性陣の結束ができあがった
あるときに職場の集まりがあり、普段仕事では関わることのなかった事務方の女性陣と話をする機会がありました。そのなかで生理の話になり、「生理で体調が悪いときに授業するのってしんどいんですよー」「男性には言えないし……」と打ち明けたのです。
すると、そこにいた1人が「じゃあ、次の生理のときは言って! サポートするから!」と提案してくれました。そしてそのときに女性陣の「生理同盟」が発足したのです。
サポートし合える安心感
次の生理が始まったとき、さっそくその女性職員に生理のことを報告すると、いろいろなサポートをしてくれました。寒い教室で座って授業をしていると、「これ使ってください」とブランケットを貸してくれたり、授業後の教室掃除を代わってくれたり、私宛の長くなりそうな電話を翌日の対応にまわしてくれたり……。
これを受けて、私も他の女性が生理でつらそうなときは温かい飲み物を差し入れするようになり、職場の女性陣全体で「生理同盟サポート」の仕組みが自然とできあがりました。
女性が少ない職場だからこそ「生理でつらいときは、みんなでサポートし合おう」という結束が生まれやすかったと思います。なかには「生理でもつらくならない」という人もいましたが、最終的には生理を口実にみんなで楽しんで差し入れを買い合ったりしていました。それまで憂うつだった生理も、サポートしてくれる仲間がいるだけで、かなり気持ちがラクになったと思います。
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監修/助産師REIKO
著者/水田 真理