夫の心ない発言
妊娠8週目に入ったころ、頼る家族もいないなか、吐き気と倦怠感に耐えながら必死で長男の育児と家事をなんとかこなしていた私。長男はやんちゃ盛りで家の中はいつも物が散らかり、私自身は吐き気が強くて大したごはんも作れずにいました。
ある日、仕事から帰った夫が「なんでこんなにキッチンが汚いんだ! 家の中は埃まみれだし!」といきなりひとりで怒り出したのです! リビングで長男のおむつを替えていた私は、つわりで苦しんでいることを知っているはずの夫がそのような発言をしたことが信じられませんでした。
やりたいのにできないつらさ
夫のまさかの発言に怒り心頭の私は「私がつわりで動けないこと知ってるでしょ!? あなたは妊婦のつらさをまったくわかっていない!」と喧嘩に。夫と言い合いをしている最中も吐き気が襲ってきて、発言することができなくなりました。
ぱっと部屋を見ると確かに家の中はぐちゃぐちゃで、片付けや掃除をしてもまた散らかる毎日。本当は片付けたいのに、もっとしたいことがたくさんあるのに動けない自分が悲しくなり、つわりのつらさを理解できない夫に涙が出てきたのです。
お互いを理解し合うこと
私たち2人が喧嘩している姿を長男が呆然と見ているなか、夫が「ごめん、長男の前でいけないよな。しんどいのにごめん」とポツリ。その言葉を聞いた私も「つわりのしんどさはわからないのも当然。疲れて帰ってきて家の中がぐちゃぐちゃだといい気がしないのもわかる」と思いました。
その後、私の体の状態を詳しく夫に説明し、育児も手伝ってほしいことなど話し合いました。そして、翌日から夫は積極的に家事・育児を手伝ってくれるようになったのです。
私は、夫が妊娠の大変さを理解してくれているだろうと勝手に思い込んでいました。しかし、夫は1人目妊娠時の私の状態を忘れていたり、上の子がすでにいる環境とは違うことも理解できなかったりで、なぜ私がこんなに動けないのかわからなかったのだと気づきました。いつでもお互いのことを話し合い、理解を深めることの大切さを改めて学んだ出来事です。
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監修/助産師REIKO
著者:岩見 エリ
1男の母。看護師歴12年、現在はフランスで出産し子育て中。
結局は、家事育児は女はの仕事って思ってる証拠。